美しき「BALMUDA Phone」は、私たちとスマホとの関係を再構築する

  • 文:石原龍太郎

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サイズ:約69×123×13.7mm、重さ:約138g、ディスプレイ:約4.9インチ フルHD(1,920×1,080ドット)、価格:104,800円(税込)、11月26日(金)より販売開始予定

バルミューダは11月16日、スマートフォン「BALMUDA Phone」を発表した。これまで扇風機やライト、キッチン家電など洗練されたプロダクトとその先の新たな体験を生み出してきたBALMUDAは、新ブランド「BALMUDA Technologies」の第一弾製品であるスマートフォンを通じて、私たちに対して新たな暮らしを提案する。

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それは、同日行われた発表会に登壇した代表取締役兼チーフデザイナーである寺尾玄氏の一言に込められているように思えた。

「(スマートフォンの普及により生活は)便利にはなったが、気が付けば画面に没頭してしまっている。我々人間は、まったくスマートになっていない」(寺尾氏)

PR TIMESが今年2月に行ったスマートフォン(iPhone)利用に関する実態調査では、「スマホを1日何時間くらい使っていると思うか」という問いに対する平均値が4時間9分だったのに対し、実態として使っている時間の平均は6時間58分。2時間以上の乖離があることがわかった。つまり、多くの人は無意識のうちにスマホを使っているのだ。私たちはいま、一度きりの人生で起きている大事なことを、いつの間にか数多く見過ごしている状態なのかもしれない。

そこで思った。バルミューダはこのプロダクトを通じて、私たちとスマートフォンとの「関係」をリデザインしようとしているのではないか、と。

寺尾氏が自ら描いた「BALMUDA Phone」の意匠は、いたってシンプル。モチーフは「河原の小石」だという。日本庭園に佇む石を想起させるような飾らなさは、かつて質素さや不完全さを「わびさび」と表現し、そこに美を見出した日本人ならではの視点。そこに、かつてスペインやモロッコなど地中海沿岸各国を放浪し、西洋の価値観に触れてきた経験を持つ寺尾氏ならではの美意識が絶妙なバランスで共存している。

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本体は背面からディスプレイまですべて曲線だけで構成されており、直線が存在しないことも「見た目の完全さ」を意図的に排除しているかのように見える。また、ディスプレイ面を邪魔しないよう電源ボタンは背面に。指紋認証なので、マスクを付けた外出時でもスムーズだ。形状や素材にもこだわり、約69mm×123mmというコンパクトなサイズは幅広い人の手に収まりやすく、裏面のザラザラとした触り心地も「石」を表現。人の手によく馴染みやすい使用体験までも、緻密に設計されている。

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また、スケジューラーや計算機、カメラや時計などの基本アプリケーションは直感的に、かつ最短でやりたいことができるような使い心地も実現。今後アプリケーションは独自開発・拡充していく予定とのことだ。

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コロナ禍でのリモートワークは、人々の移動時間や会話の数を減らし、代わりにPCやスマートフォンのディスプレイと向き合う時間を増やした。最初こそ快適だった人でも、徐々に画面越しに行われる身体感覚が欠如したやりとりに、心身ともに疲弊するようになってきた。次第にメンタルヘルスの問題が広く認識されはじめ、デジタルウェルビーイングの重要性もさけばれている。

そのなかで、今回バルミューダは、すでに日常生活には欠かせない存在であるスマートフォンの再定義を試みているように感じる。直感的かつ最短でやりたいことができるアプリ設計に加え、モノとしての洗練された美しさを実現した「BALMUDA Phone」には、「スマホの外に目を向けよう」というメッセージが込められているのだ。そこからは、単なる意匠や機能を超えたブランドとしての矜持を感じざるを得ない。

これまでも「BALMUDA The Toaster」をはじめとするキッチン製品では便利さや時短ではなく、おいしさや楽しさという道具としての使い心地や体験を、ワイヤレススピーカー「BALUMUDA The Speaker」では音質だけではなく目でも楽しめる体験を届けてきたバルミューダ。今回の「BALMUDA Phone」は、デジタルに囲まれたこれからの時代における人とスマートフォンと関係を提案し、私たちの「スマホ外での生活」をより豊かなものにするための後押しをする存在になっていくのかもしれない。

問い合わせ先/バルミューダ TEL:0120-686-717

BALMUDA Phone(バルミューダ フォン)の詳細はこちら

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