「読んでもないし、読む気もない」 回想録『SPARE』に、ヘンリー王子のご近所さんは無関心

  • 文:山川真智子

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ヘンリー王子の回想録『SPARE』は、その物議を醸す内容が話題となり、各国でベストセラーとなっているが、王子の自宅がある米カリフォルニア州モンテチトでの売れ行きは芳しくないという。裕福な人々が多く住むこの町では、静かな暮らしを望む人が多く、英王室の大騒動から距離を置きたがっているようだ。

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オプラやケイティ・ペリーも モンテチトは「セレブの隠れ家」

モンテチトは太平洋とサンタイネス山脈に挟まれた丘陵地にある美しい町だ。人口は1万人に満たないが、オプラ・ウィンフリー、グウィネス・パルトロー、ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームといった有名人の住まいが集中していることから、「セレブの隠れ家」としてよく知られている。

 

『SPARE』は、イギリスでは発売1週間で約50万部のセールスを記録。発売当日に最も売れたノンフィクション本としてギネスブックにも認定され、各国でベストセラー入りしている。しかしモンテチトの書店では様子が違ったとガーディアン紙が報じている。

 

新記録達成!ギネスブックも祝福

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暗黙の了解 住人のプライバシーは守られる

実は『SPARE』が発売された頃、カリフォルニアでは洪水が発生し、避難命令が出ていた。これが売れ行きの悪い理由ではないかと思われたが、雨がやんで土砂崩れの危険もなくなった頃でも、地元の書店では30冊程度しか売れなかったという。『SPARE』を持っている人を探すこと自体が難しく、モンテチトに住む著名な小説家も、読んだことはなく、これから読む気もないと話している。

 

他所では飛ぶように売れて話題を独占している回顧録の騒ぎが、この町では全くないことは驚きに値するとガーディアン紙は指摘。有名人が多くプライバシーが守られるこの町では、住人が沈黙という暗黙のルールに従っていることを示したとしている。

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王室ウォッチに興味なし タブロイドにも嫌悪感 

実際に住民にヘンリー王子夫妻について聞き出そうとしても、「犬の散歩を見かけた」「静かで素敵な人たち」といった平凡な答えしか返ってこないという。もう少し深堀りすると、王子が自転車でビーチに出かけていること、メーガン妃が町のブティックで買い物をしていること、夫妻が友人と野外劇場に出かけたなどの情報も出てきたそうだ。

 

ヘンリー王子と家族が住むモンテチトの豪邸

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地元雑誌の編集者は、多くの住民にとって王室の確執は海の向こうの話で、「王室ウォッチング」は聞いたことはあってもアメリカ人の文化ではないと解説。モンテチトの住人が嫌がっているのはハリーとメーガンではなく、2人に近づこうとするイギリスのタブロイド紙だと話している。

“ハリーが謝罪を求める”と報じるイギリスで最も古いタブロイド紙、デイリー・メール

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『SPARE』の続編はある? メーガン妃の暴露本の可能性は

過去にはヘンリー王子とメーガン妃は別の場所に引っ越すのではないかというニュースも出たが、物議を醸す暴露本を出しても静かな暮らしができる別世界モンテチトは、2人にとって最良の場所と言えそうだ。

 

王子と出版社の契約は複数冊に及ぶため、今後の出版物が気になるところだ。ヤフー・エンターテイメントによれば、『SPARE』の最初の原稿は800ページ以上あったが、その多くは家族に恥をかかせないため、そして和解のチャンスを残すためにカットされたとヘンリー王子が認めており、回想録の続きが出されることはしばらくないと見られている。ちなみにメーガン妃の暴露本出版についても取り上げるコメンテーターなどがいるが、こちらの可能性はほぼないと情報筋がヤフー・エンターテイメントに語ったということだ。

 

メーガン妃に厳しい目を向けるエリザベス女王。2人の関係が語られることはあるのか?

 

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もう同情もできないレベル…王子の暴露話連発に、世間の「ヘンリー疲れ」が加速

文:山川真智子

 

 

王室内外での生活の詳細を語ったヘンリー王子のITVインタビュー

直近のイギリスの世論調査で、ヘンリー王子の好感度が過去最低となったことが分かった。回顧録「Spare」に書かれたショッキングな内容が、発売前にリークされたことが影響したと見られる。王子は回顧録の宣伝のため英米のインタビュー番組に出演し、ここでも次々と暴露話を披露して、王室批判と自己正当化に終始した。比較的王子とメーガン妃に同情的だった北米メディアからも、行き過ぎではないかという声も聞かれる。

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爆弾発言続々 英ではヘンリー王子に厳しい見方

ヘンリー王子の回顧録は、1月10日の発売前に内容の一部が流出し、「兄のウィリアム皇太子から身体的な攻撃を受けた」「アフガニスタンでの従軍時にタリバンのメンバー25人を殺害した」などの記述があることが分かった。さらに、「パブの裏手で常連客に童貞を奪われた」、「兄ウィリアム皇太子とのちに兄嫁となるキャサリン妃に勧められ、ナチスの衣装でパーティーに参加した」と書かれているとされ、物議を醸している。

回顧録の内容がリークされた後の1月5、6日に実施された市場調査会社YouGovの調査では、イギリス人の64%がヘンリー王子に対して否定的で、好意的な見方をする人は26%ほどだったことが明らかになった。

ヘンリー王子は、イギリスのITV、北米ではCBSの「60ミニッツ」、ABCの「グッド・モーニング・アメリカ」に自著の宣伝のために出演した。家族との緊張関係に焦点を置いて話し、タブロイド紙の好意的な報道を得るために、家族のメンバーが「悪魔とベッドイン」していると非難。継母であるカミラ王妃がプライベートな会話をメディアにリークし、家族が「共謀」してメーガン妃に「痛みと苦しみ」を与えていると主張した。さらに、母ダイアナ妃の死、英メディア批判、回顧録出版の決断理由など、発言は多岐に渡った。

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ABCの朝の番組で父と兄との関係を個人的に修復しようとしたと語ったヘンリー王子

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CBSの有名司会者、アンダーソン・クーパーにインタビューされるヘンリー王子

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家族の不和を世界に発信…一線を超えたやり方にアメリカ人も困惑

大手メディアのインタビューで次々と投下されるヘンリー王子の爆弾発言に、これまで英メディアよりは穏やかだった北米メディアも食傷気味だ。カナダのグローバル・ニュースは、世間では王子と王子が話題を独占することに対する「疲れ」が定着しそうだとした。

ニューヨークタイムズ紙(NYT)は、ヘンリー王子とメーガン妃には、特に人種差別や王政に疑問を持つ人々などの間で、まだ多くの支持があるとするが、これまでの反応を見る限り何かが変わったようだとする。一般的に家族の機能不全の問題に対しイギリスより寛容なアメリカでさえも、耐えられる暴露話の数は限られているという感覚があるとし、本を売るため家族の問題を全世界に公表するヘンリー王子の考えが理解できないと言うテレビ司会者の意見を紹介した。

実際に回顧録の予約注文は殺到し、少なくとも短期的には売れ行きは良さそうだが、ヘンリー王子夫妻にとって心配なのは、問題が大きくなり彼らのブランド力が損なわれ、将来の潜在的な収入を損なうことになっていないかだとNYT紙は指摘する。また自分たちのネタが尽きてしまえば話すことはなくなり、早晩限界が来るだろうというメディア関係者の声も紹介している。

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自分の子供たちについて語るヘンリー王子。夫妻のネタの一つでもある

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擁護していた人々も食傷気味 多くを語り過ぎた2人

ここ数日、多くの人がソーシャルメディアでヘンリー王子とメーガン妃を擁護しているが、同時に同じ数の「もうたくさんだ」という人もいるとNYTは述べている。

夫妻のメディア攻勢について、「リアリティー・ショー」のようだと評す人もいるが、アメリカのリアリティー・ショーの女王の1人、ベセニー・フランケルは、夫妻はもう多くを語り過ぎたとコメント。本のタイトルを「汚れたハリーの洗濯物」に変えるには遅すぎるだろうかと、インスタグラムで茶化している。

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【写真】「メーガン夫人は結婚前にガーターベルト姿に…」ハリー王子とメーガン夫人の浮き沈み人生を振り返る

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お金のために仕方なくやっていた「ディール・オア・ノー・ディール」の仕事。露出度の高い大胆な衣装でアシスタントも務めていた。

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アーチーお披露目時の写真。エリザベス女王、フィリップ殿下、メーガン妃の母・ドリア・ラドランさんと共に、仲睦まじそうに写っているが…。@ITVNews - YouTubeチャンネルのキャプチャ画像

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世界が注目したインタビューだった。

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ポッドキャスト配信も行い始めたメーガン妃。

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兄弟夫婦による「4人ショット」も久々。

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ヘンリー王子とメーガン妃の「爆弾インタビュー」を伝えるCBSロサンゼルス

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今回のドキュメンタリーのトレーラー

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The Caribbean Prince-Twitter

英王室の公務を引退する前に、ヘンリー王子がアフリカ移住を考えていたことが分かった。過去に英紙が王子夫妻のアフリカ行きの可能性を報じており、今回それが事実だったと確認された形だ。さらに王子は、アフリカに移住して息子を「裸足で走らせて」育てたいと知人に話しており、この発言が差別的だと批判されている。

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知人に語った移住計画 「メグジット」なしなら、実現していたかも

ヘンリー王子の計画を聞かされていたのは、イギリスの著名な動物行動学者、ジェーン・グドール氏だ。デイリー・メール紙によれば、王子が息子のアーチ―君を「アフリカで、アフリカの子供たちと一緒に裸足で走らせて」育てたいとグドール氏に語っていたという。

ヘンリー王子の良き理解者だったグドール氏

実は2019年にサンデー・タイムズ紙が、ヘンリー王子夫妻がアフリカに駐在できるような国際的地位を確保する計画が、王室の廷臣たちによって進行中だと報じていた。この計画がなぜうまく運ばなかったかは分からないが、結局夫妻は2020年1月に高位王族からの離脱の意向を表明。「メグジット」と揶揄されつつもイギリスからカナダ、そしてアメリカ・ロサンゼルスに居を移し、同年3月31日をもって公務から引退している。

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世間は厳しかった… アフリカ移住に対するコメント続々

ヘンリー王子はアフリカを深く愛し幾度も訪問しており、メーガン妃も最近自分は43%ナイジェリア人であることが分かったと発表するなど、アフリカとの繋がりにポジティブだ。しかしデイリー・メール紙は、2人がアフリカに移住していたなら、NetflixやSpotifyなどの米企業と交わした巨額の契約などはなかっただろうと、率直な意見を述べている。

アフリカ訪問時のヘンリー王子とメーガン妃

ソーシャルメディアには、王子に同情的なものから、メーガン妃に辛辣なものまで、さまざまな感想・意見が投稿された。

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(訳:ヘンリー王子が、人生で最も楽しい時の一部を過ごしたアフリカに家族と住みたかったことが再確認された。アーチ―をアフリカで育てたかったんだ。カリフォルニアなんかに住みたくはなく、彼の心はアフリカにあったんだ)

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(訳:ハリーはそうでもメーガンはどうだったかな?あり得ない。彼女はパパラッチやカメラなしでは生きられないよ)

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このユーザーは「なぜアフリカに引っ越せないのかを語るヘンリー王子」という映像を投稿。インタビュアーにアフリカに住みたいかと聞かれ、王子は安全上の問題などで住むのは難しいという考えを示していた。

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アフリカに対する差別? 「裸足で走る」への違和感

移住計画そのものに加え、「裸足で走らせて」という言葉にも注目が集まった。

(訳:アフリカに移住したいのを批判するわけではないけど、デイリー・メールの記事と「裸足で走る」というグドール氏の引用には批判的。アフリカとアフリカ人に対するネガティブな固定観念を与えると思う)

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Facebookにも、「裸足で走る」発言がアフリカを遅れていることを示唆するものではないかと疑問を呈する声が上がった。コメントのなかには、以下のようなものが…。

・アメリカ、イギリスの子供も裸足で走るし、ドイツでもそう。

・どこでも裸足で走ればいい。裸足とアフリカを同じ文章に入れることで侮辱している。

・多文化コミュニティで育ったけど、誰も裸足で走ってなかった。イギリス人は映画の見過ぎ。(アフリカ在住者)

・ディスカバリー・チャンネルの見過ぎ。

・我々、裸足で走ってるの?初耳。(アフリカ在住者)

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【写真・動画】「息子を裸足で走らせたい」ヘンリー王子のアフリカ移住計画が、‟差別的”と物議を醸す

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