【街歩き最強の一足を探せ】いま絶賛愛用中の“快適スニーカー”ランキングベスト5!

  • 写真・文:一史
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ふだんスニーカーばかり履く人の理由は様々だと思いますが、わたしの場合は足が快適だから。
長時間歩くことが多く、行動を自由にしてくれるスニーカーが必需品。
一方でデザインの面白さもスニーカーの大きな楽しみのひとつ。
革靴だとカラフルな色は履けなくてもスニーカーならOKですから。

ここでは現在よく履く愛用品のうち、心地よさでのベスト5を紹介します。
歩き疲れのなさ、足を前に押し出す推進力に加え、日常生活で必要な前後左右のグリップ力といったパフォーマンスも考慮した結果です。
そのため、横にグニャッと足首が曲がりやすい競技用ランニングシューズなどは除外しました。
世に言う高性能シューズが、必ずしも普段履きに適しているのではないんですね。
ここに挙げたのは私的な“街履き最強!”のスニーカーです。

1位 On/Cloudmonster Hyper PAF

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これはもう、ぶっちぎりの1位です。
「なんだこれは!?」の異次元の歩きやすさ。
長時間歩行での歩き疲れのなさも驚異的。

モード系な見た目が気に入り「定評のあるOnだし快適さは問題ないだろう」程度の考えでネット購入。
届いた品に足を入れて驚きました。
いろんなスニーカーを履いてきたつもりでしたが、まだまだ凄いのに出会えるんですね。

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ちなみに私的な評価がMAXになったのは、TENTIAL社のランニングシューズ用インソールに交換してからです。
安定感がさらに高まり、足裏の感触もほどよく固めに。
フラットで柔らかなOnのインソールが好みでない人は、ちょっと高価ながらインソールメーカーの品、もしくは定評のあるニューバランスの市販インソールなどに交換すると幸せになれるかもです。

厚底でもふわふわし過ぎず、前方に足を押し出してくれるスニーカー。
これはファッションブランドとのコラボデザインで、このように街着に合わせやすいスニーカーをOnはどんどん出してほしいものです。

2位 ASICS/GEL-CUMULUS 16 TG

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「この見た目で快適さが第2位??」と思う人もいるでしょうが、いやいや、このスニーカーもめちゃやり手なんです!
ここ2年ほどでY2K復刻系のアシックスを6足ほど入手しましたが、そのなかでナンバーワンの歩きやすさ。
見た目を無視して、とにかく楽に過ごしたいとき履いてしまうほど素晴らしいのです。
このスニーカーが、というよりベースになった「ゲルキュムラス(GEL-CUMULUS) 16」の実力かもしれません。

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日本モードのトーガ(TOGA)とコラボしたモデル。
デザイナーの古田泰子さんはアシックスとの仕事にあたり、数年掛けてベースモデルの機能を損なわないデザインに取り組んだようです。
2025年10月に発売され、用意された3色がすべて即完。
この茶色は直営店限定でとくにレアなようです。
トーガのPRスタッフさんに聞いた話では、店に転売ヤーが来てたいへんだった、と。
見た目も履き心地もパーフェクトで大好きなスニーカーです。

3位 SALOMON/XT-WHISPER

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これは自分にとってのワーキングシューズ。
とくに不規則な動きを繰り返す撮影仕事のとき(肉体労働)、履く第一候補になります。
アーチがフィットして、足疲れを軽減してくれます。
安定感もあり重い荷物を運ぶときでもブーツのように足元を支えてくれます。
ジャストサイズを選んだのが功を奏したのか、いま6足持ってるサロモンのなかで愛用率ナンバーワンがこれ。
超軽量で旅出張にも履いていきました。
汚れがあまり気にならないのもよくて。

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Y2Kトレイルラン用の復刻版で、今年の春に初登場したモデル。
昔は女性用としてデザインされたもの。
曲線グラフィックが柔らかい印象なのはそのせいでしょう。

ただこのモデルは足に合わない人もいるようです。
わたしも履き口が広がってしまい見た目がカッコよくないのですが、快適さには抗えず手放せない一足になってます。

4位 ASICS/GEL-KAYANO 14 × SBTG × Limited Edt

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出ました、アシックスの一番人気(?)「ゲルカヤノ」シリーズです。
ナンバーは14。
ゲルカヤノ 14です。

アッパーの下側を樹脂で覆い、靴紐部分にポケット機能つきカバーを取り付けた、簡易的な防水仕様。
カバーに「モンスーン・パトロール」とあるのはいわば商品名で、SBTGというブランドとのコラボ品です。

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見た目はデザイン系ながら、歩きやすさはゲルカヤノの品質です。
雨が降りそうな歩き回る旅のとき「これ履いていこうかな」と候補に考えるほど足に負荷が掛からないスニーカー。
1位に挙げたOnと同様にインソールを交換して、さらに快適になりました。
復刻系アシックスのインソールはフラットでソフトな厚みがあるものが多く、クッション力が高いアウトソールとのダブル作用で着地がぐにゃっと柔らかすぎるときがあります。
人により感じ方は異なるでしょうが、わたしと同じ感覚の人はインソール交換をお薦めします。

5位 HOKA/BONDAI SR

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ここに来てようやくホカの登場です。
ということは、前述した4足はわたしの感覚ではホカを上回る歩きやすいスニーカーということです。

これはとにかく厚底がふわっふわで、インソールもふわっふわ。
EVAのミッドソールを直に感じるシンプルな歩き心地。
使われたパーツ数が少ないのでしょうか?
足運びの安定感がそこまで高くないんですよ。
ホカのなかで完全にタウン向けに企画されたモデルですから仕方ないことかと。

そこでまずお約束のインソール交換をしました(ニューバランスの市販品)。
するとかなり安定感がアップ!
撥水レザーで雨に強い安心感もあり、一泊二日の出張に履いて行ったら問題なく過ごせました。
ブーツのようなこのスニーカーもワークシューズのようなもの。
汚れや傷を気にせず砂利道や泥道を歩くのにちょうどよく。

番外編 PUMA/SPEEDCAT OG

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今回の快適スニーカーの番外編として、最後に挙げておきたいのがプーマのスピードキャットです。
地面の小石を感じるほどの超薄底で、歩き疲れは多少あります。
でもこれホントにいつも、「履きたい!」思ってしまう大傑作なんです。

足を入れた感触が、めちゃラグジュアリー。
ベルベットのような滑らかさで、ほかのスポーツシューズとは完全に一線を画しています。
長期滞在のリゾート地を訪れて周辺をリラックスして散歩する機会があれば(絶対にないけど)持って行きたい筆頭候補のスニーカー。

皆さんも店頭で足を入れてみては?
ゴツいスポーツシューズに慣れた足には新鮮に感じられると思いますよ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。