【野村佐紀子が世界最大級の写真フェアで話題】最新写真集『Lirio』刊行記念展が開催

  • 文:Pen編集部
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編集・造本設計・出版は、日本を代表する造本家・町口覚が担当。表紙には麻と紙を撚り合わせて織り上げたオリジナルの麻の紙布を使用。「闇に刻まれた傷が、夜明けへと導く。」というコンセプトのもと、SCAR Edition(右)とDAWN Edition(左)の2種を展開。/野村佐紀子 写真集『Lirio』(¥13,200)

写真家・野村佐紀子の最新写真集『Lirio』が発売された。本書は、2025年11月開催の世界最大級の写真フェア『Paris Photo』において、bookshop Mのブースで最も注目を集めた話題作だ。

本書は、2024年にスペイン・グラナダで撮影され、25年にマドリードのFundación MAPFREで開催された大規模回顧展『Sakiko Nomura: Tender is the Night』で初公開された作品と、新たに未発表作品を収録。さらに日本発売特典には、脚本家・映画監督の荒井晴彦による寄稿文(別刷)も挟み込まれる。

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失われたものと残されたもの ーー そのあいだに息づく親密な記憶

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タイトルの「Lirio(リリオ)」はスペイン語でユリ・アイリスを意味し、死者への供花であり、生者と死者を結ぶ象徴的な存在を示す。本作では、その象徴性を軸に「失われたもの」と「残されたもの」のあいだに息づく親密な記憶を、静謐かつ繊細な視線で映し出している。

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写真展『Lirio』が全国を巡回

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マドリードでの回顧展は大きな反響を呼び、3月からスペイン各地、ヨーロッパ巡回を予定。ヒットを記念し、写真展『Lirio』は東京「book obscura」で開催中の展覧会を皮切りに、沖縄、名古屋、高知、神戸、福岡と全国を巡回することが決まっている。

スペインでの大規模回顧展を契機に、国際的評価をさらに高める野村佐紀子。闇と光、生と死、そのあわいに宿る記憶を静かに問いかける最新作を堪能できる貴重な展覧会に足を運んでみてほしい。

写真展「Lirio」

開催期間:開催中〜3月2日
開催場所:book obscura
東京都三鷹市井の頭4-21-5

銀座・京都 蔦屋書店での刊行記念フェアをはじめ、沖縄、名古屋、高知、神戸、福岡ほか全国巡回展も予定されている。