新年度は、過去と未来をつなぐ節目の季節だ。そんな時期にほしいのは、単なる“新調”ではなく、これからの何年、何十年と共に歩める“一生モノ”だろう。本記事では、『大人の名品図鑑』のアーカイブから、紳士が新しい一年を迎えるにふさわしい5つの名品を選び抜いた。
①ハミルトン「ボルトン」|腕元に刻む時間の優雅さ
「ハミルトン ボルトン」は、古き良き時代のドレスウォッチを彷彿とさせるクラシックな角型ケースが特徴。1940〜50年代の雰囲気を受け継ぎながら、現代の実用性も備えたこの一本は、紳士の装いを上質に整える“永く付き合える時計”として高く評価される。デイト表示のバランス、程よいケースサイズ、控えめな装飾は、ビジネスシーンから週末の軽装まで幅広く対応。金属ブレスレットのしなやかさと、皮革ストラップの品格、どちらであれその存在感は品があり、時を刻むたびに所有する喜びを新たにする名品だ。
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②ブルックス ブラザーズのブレザー|伝統が息づく仕立ての一着
アメリカントラッドを象徴する「ブルックス ブラザーズ」のブレザーは、歴史と信頼の塊だ。創業以来のクラシックラインを受け継ぐこの一着は、しっかりとした肩廻り、立体的な胸周り、サイドベンツによる動きやすさなど、仕立ての確かさが体感できる。ネイビーブレザーはフォーマルとカジュアルの境界を曖昧にし、細身のスラックスにもウォッシュドデニムにも調和する万能性を持つ。紳士なら一着は持っておきたい“名刺代わりのブレザー”として、着るたびに自信を与えてくれる。
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③バリーブリッケンのチノパン|穿き込むほど味が出る名作
「バリーブリッケン」のチノパンは、ミリタリー由来の堅牢さと、街着としての洗練を兼ね備える。程よいテーパードシルエットは、ジャケットやシャツとのバランスが取りやすく、気負わずに上質さを演出する。素材には耐久性の高いコットンを用い、洗いを繰り返してもくたびれない強さがあるため、履き続けることで生まれる“味”が最大の魅力だ。膝のあたりの表情や色落ちも育てる楽しみのひとつ。紳士のワードローブに欠かせない、毎日手に取りたくなる名品だ。
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④パーカーの万年筆|書くことに向き合う愉悦
「パーカー」は1888年創業の英国万年筆ブランドとして、紳士の文房具として長く愛されてきた。なかでもその象徴的なモデルは、重厚なボディと手に馴染む重量感、そしてスムーズなペン先の書き味に定評がある。重要な署名や手紙を書く際の頼もしさだけでなく、日々のノートやアイデアを書き留める体験を深める道具としても価値が高い。万年筆という静かなプロダクトは、デジタル全盛の時代において、思考をゆっくりと育てる時間をもたらしてくれる“一生モノ”の名品だ。
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⑤ジェイエムウエストンの革靴|足元を支える永久定番
「ジェイエムウエストン」はフランスの名門シューズブランド。特にその革靴は、耐久性とフィット感の高さで知られ、履き込むほどに足に馴染む。しっかりとしたグッドイヤーウェルト製法は、オールソール交換が可能なことから、長年にわたり履き続けることができる。紳士の足元を支えるこの一本は、ビジネスからドレスまで汎用性が高く、色気と品格を同時に満たす存在だ。歩くたびに革の深みが増し、履き主の佇まいをより確かなものにしてくれる。
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紳士のワードローブは、トレンドではなく“価値の蓄積”によって成熟する。新年度に選ぶべき“一生モノ”は、短い流行ではなく、使いながら育つ品格と物語を宿している。時を共に刻む名品を手に、これから始まる一年をより確かなものにしたい。
大人の名品図鑑
流行や時代に左右されることなく、大人の紳士としてもっておくべき価値あるものをご紹介。テーマを決め、アイテムを毎回変えて徹底解説。1カ月通してみると、ひとつのスタイルが見えてくるはず。たとえば、スティーブ・マックイーンなど偉人の愛用品、アメトラ、プレッピーといったスタイルを主語にしたテーマなどを取り上げます。あなた好みの永遠の定番品を見つけて下さい。