ポケモン30周年という節目に、ポケモン初のスローライフ・サンドボックスゲーム『ぽこ あ ポケモン』が誕生し、話題をさらっている。ポケモンの新たな地平を切り拓く本作は、いかにして構想されたのか。その制作の裏側を、株式会社ポケモン、ゲームフリーク、コーエーテクモゲームスの3社からなる共同開発チームに聞いた。

1996年に発売されたビデオゲーム、『ポケットモンスター 赤・緑』。当初からポケモンカードゲームやアニメなどで展開されたポケモンは、30年を経て、アプリ、イベントまで広がり、世界中で愛されている。もはやエンタメの枠を超え、時代の空気を映す“ひとつの文化”になったポケモン。さぁ、そんなポケモンの世界へ――。
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メタモンだから描ける、ポケモンとの新しい関係
『ぽこ あ ポケモン』は、『ポケットモンスター』シリーズの代名詞であるバトルや捕獲を行わない。プレイヤーは「ニンゲン」が姿を消し、静寂が支配する荒廃した世界で、ニンゲンのすがたに「へんしん」したへんしんポケモンのメタモンを操作し、スローライフを楽しむのである。本作が示す唯一の目的は「木や石などを材料にして道具をつくり、きのみを集めてポケモンたちと分け合いながら、住みやすい場所をつくる」ことだ。
「本作は、これまでにやってきた『RPG』ジャンルにこだわることなく、『ポケモンが持つ新しい個性を使ったゲームをつくってみよう』というところから制作が始まっています。模索を続ける中で『ポケモンの個性』を表現するための方法として、『ポケモンがわざを活かして街づくりを行う』というゲーム性や、『出会ったポケモンと会話ができる』という楽しみが生み出されました」
バトルのために使われていた「わざ」を、生活をかたちづくるための「わざ」に読み替えることで、新たな魅力を発見したのだ。視点を変えることによって新しさを発見するこの思想は、主人公をポケモンであるメタモンにしたところにも表れている。
「『出会ったポケモンと会話ができる』という楽しさを届けるためには、主人公がポケモンたちの言葉がわかる必要があります。メタモンを主人公にすることは構想初期から決まっていました」
メタモンを介してポケモンたちとコミュニケーションが取れるようになることで、ゲーム体験はさらに豊かになった。
バトルではなく、暮らしの中で輝く個性
「メタモンの視点を仲介することで、プレイヤーは人間目線ではわからなかったポケモンたちの個性をより鮮明に感じられるようになりました。加えて、メタモンは『へんしん』ができるポケモンなので、空を飛んだり、波に乗ったりとさまざまな応用ができるのも強みです。出会ったポケモンのわざをまねて新しい行動を獲得し、さらに新たなポケモンと出会うという、ゲーム的なサイクルをつくることにもつながりました」
このサイクルによってポケモンとの出会いが連鎖し、既存作品に比べてもより高い密度で、ポケモンの個性そのものへフォーカスを当てることが可能になった。
「ポケモンは個性豊かな存在であり、性格もさまざまです。『ぽこ あ ポケモン』の世界でもそれぞれのポケモンがいろいろなことを考え、暮らしています。たとえば、知能の高いフーディンはより複雑なことを考えているでしょうし、進化前の幼いポケモンは、ささやかなことで悩んでいるかもしれません。また、暗い場所が苦手なポケモンや、反対に明るい所が苦手なポケモンもいます。水の近くや、乾いた地面の近くでも、ポケモンによって行動はまちまちです。本作では、そうしたポケモン一匹一匹の言動にこだわりました」
続けて、こうしたこだわりを捨てずに制作を続けられるのは、30年間変わらず貫いてきた思想があるからこそだと彼らは語る。
「『ポケモンは、一匹一匹が個性を持った、ふしぎな生き物である』ということは、一貫して大切にしています。今回は、これまでに用いてきた『RPG』や『バトル』とは別の、『スローライフの街づくり』というスタイルでそれを実現することができました。私たちとしては、ポケモンはまだまだ遊びとして広げられる余地があると感じており、常にさまざまなジャンルのポケモンのゲームを皆様にお届けしたいと考えています」
不変の核があるからこそ、表現は更新される。そしてその更新が、新たな出会いのかたちを生み出していくのだ。
開発チームが込めた、プレイヤーへの思い

最後に開発チームの各担当者からのコメントをもらった。ゲームフリークの担当者は、「新しいポケモンの出会い方として、世代を問わず、はじめての方でも楽しめる作品を目指して本作をつくりました。ぜひお気に入りのポケモンを見つけてポケモンたちとの、のんびりとした生活を楽しんでもらえたらうれしいです」と話す。
出会いの拡張が、本作の内包する大きなテーマのひとつになっていることが次第に見えてくる。
さらにコーエーテクモゲームスの担当者が、あふれるポケモン愛を詰め込んで制作したと語り、「どんな時でもポケモンがそばにいて、一緒に暮らしをつくっていける体験には想像以上のインパクトがありますので、ぜひ体験してほしいです」と太鼓判を押すように、本作のポケモンは、身近な隣人としてそこにいる。
そんなポケモンたちとの出会いから、少しずつ積み重ねられていく親密な時間が、プレイヤーごとに唯一無二の物語を生み出していくのだ。
株式会社ポケモンの担当者は、ゲームの魅力をこう語ってくれた。
「『ぽこ あ ポケモン』は、ポケモンのゲームを遊んだことがある方には新しい発見があり、はじめての方にはたくさんの『はじめての出会い』がある作品になっていると思います。ポケモン一匹一匹がとても個性豊かなので、『大好きなポケモンと一緒に暮らす』という夢を叶えたり、新たなお気に入りを見つけたりする体験が広がっていきます。ぜひ、ポケモンたちと一緒に、自分にしかできない街づくりや、そこでの暮らしを楽しんでください」
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パッケージ版 ¥8,980 ダウンロード版 ¥8,980
©2026 Pokémon. ©1995-2026 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ©2026 KOEI TECMO GAMES 企画開発:株式会社ポケモン、株式会社ゲームフリーク、株式会社コーエーテクモゲームス
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