函館から約1時間。北海道・八雲町の知られざる顔といえば

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    ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は、北海道は八雲町です。

    八雲町のことを知らない方も多いと思うので、まず簡単に説明すると、函館からクルマもしくは電車で北に上がること約一時間の場所にあり、日本で唯一の二つの海(太平洋と日本海)に面する町で、自然豊かで便利なところです。ちなみに2030年には北海道新幹線の駅が新たにできる予定で、さらに便利になりそうです。
    そして、八雲町の知られざる顔といえば、北海道のお土産物の代名詞でもある “木彫り熊”です。厳密にはお土産物の木彫り熊とは一線を画すものなので、そこは誤解がないようにしたいのですが。木彫り熊の愛好家や関係者の方々の尽力もあって、年々そのことも知られて来ましたが、まだまだ世に広まっていないことだと思います。それもあって、今日は八雲町を紹介させてください。

    八雲を発祥とする木彫り熊のことは、門外漢である私が説明するのはおこがましいので割愛しますが、ある方々の影響で当の私も魅かれている人間の一人です。八雲を訪れるならまず行って頂きたい場所が、“八雲町木彫り熊資料館”です。

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    八雲駅からさほど遠くなく、少し頑張れば歩いて行くこともできますし、木彫り熊のこと、それに関連する情報は一手に入手できます。タイミングが良ければ、学芸員の方々が丁寧に解説してくれるかもです。都会の美術館や博物館ではそうはいきません。
    ゆったりと、ときには独占状態でご覧になって頂けると思います。駅を中心とした街中は比較的コンパクトにできているので、資料館以外に見るべき場所も集まっていて、どこに行っても親切にして頂けること間違いなしです。そのあたりも私が八雲町を好きな理由の一つでもあります。くどいですが、資料館の見応えはかなりのもので、木彫り熊に限って言えば日本随一の所蔵で、少しでも気になる方には一度は訪れるべき名所だとオススメします。

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    話は変わりますが、季節によって訪れるべき自然豊かな場所が様々にあります。
    先月に私が訪れた際は、本州よりも一足早い紅葉の季節で、おそらくですがもっとも良い日だったと思います。案内してくれた地元の方も「鈴木さん、一番良い時に来ましたね。みんな羨ましがりますよ」と言われたりしました。

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    写真だと非常に見えづらいですが、発色ピークの紅葉の下を流れる川にはなんと!遡上する鮭まで見ることができ、北海道の儚くも美しい景色は一生の想い出です。

    余談ですが、八雲町と合わせて函館もオススメです。北海道のほかの街とは違う風情で、美味しいものが沢山ありますし、そのなかでも地元密着チェーン「ラッキーピエロ」のフライドポテトとハンバーガーもお見逃しなく。
    最後にもう一つオススメしたいのが、青森からスタートする北海道の旅です。青函トンネルを通っての電車の旅も良し、津軽海峡を渡っての船の旅も良し、意外に知られていない素敵なコースです。そしてまた青森も、見どころの尽きない街です。

    鈴木修司

    BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

    1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

    鈴木修司

    BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

    1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。