アストンマーティン「DBX707」、SUV最高馬力を誇るの迫力と凄みは細部にまで宿る

  • 写真:谷井 功

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撮影車はサテンチタニウムグレーというマットな特別色。約60色の外装色が用意される。ダブルレイヤーのサイドシルにカーボンファイバー製リアスポイラー、リアディフューザーで存在感を演出。

アストンマーティン SUVに最高峰モデル DBX707が登場。デザインの細部にまで息づく迫力と凄みを検証する。

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「SUVなのに車高が高く見えない……」これがアストンマーティンのたくらみ。フロント左右の下部にあるスプリッターにより、エアロダイナミズムを改善。高速での安定を実現させるのと同時に車体をさらに低く見せることができた。

アストンマーティンが1940年にたった1台だけ製作したプロトタイプ「アトム」。「DBX」は、80年以上前に誕生したこのクルマのフロントグリルとサイドベントのデザインを受け継ぎ、ホイールベースを伸ばしたスタイルをもとにしている。デザインを統括するマレク・ライヒマンは「このプロポーションに我々のスピリットが込められている」と語った。クーペに近いスタイルは「創造」という強い意志を感じると同時に、野生的な本能を慎んで表現する、英国的なアンダーステイトメントをも感じさせるものだ。

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アルカンターラの天井素材とスポーティなステアリングが目をひくインテリアは、「アクセラレート」と呼ばれる新しいデザインコンセプトから生まれた。センターコンソールはこのモデルから一新され、より直感的な操作が可能になった。

だが、最高峰モデルDBX707では、さらなる性能向上によってその野生を解放しているように感じる。車両の外観で特徴的なマッシブな深い陰影をもったサイドシルやエアロパーツは、まるで隠しきれなくなった爪や牙のようだ。控えめだからこそ、生まれる自信に満ちた迫力と凄み。このクルマの魅力は「707馬力」という数値だけにはとどまらない。

アストンマーティンの野生をフルボリュームにしたSUV、それが「DBX707」だ。

Aston Martin DBX707(アストンマーティン DBX707)

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サイズ(全長×全幅×全高):5039×1998×1680㎜
排気量:3982㏄
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力:707PS/4500rpm
最大トルク:900Nm/2600-4500rpm
駆動方式:4WD(フロントエンジン4輪駆動)
車両価格:¥31,190,000~

問い合わせ先/アストンマーティンジャパン www.astonmartin.com/ja