手淹れ品質を手軽に味わう。本場・ヨーロッパで愛されるコスタコーヒー、その美味しさの秘密とは

  • 写真:大河内 禎
  • 文:岩崎香央理
  • スタイリング:小林伸崇

Share:

ヨーロッパ発祥のカフェブランドとして、世界中で人気を博す「コスタコーヒー」。

2020年春に日本へ上陸して以来、ヨーロピアンスタイルの深くリッチな味わいで、感度の高いコーヒー愛好家たちを中心にファンを増やし続けている、ロンドン発のカフェブランド「コスタコーヒー」。シックで洗練されたダークレッド&ホワイトのロゴを見かけることも多くなってきたが、その歴史は意外と古く、ヨーロッパNo.1(※1)の店舗数を誇るなど、世界で広く親しまれているブランドであることをご存じだろうか?

ロンドンの小さな焙煎所から世界へ

1号店.jpg
1970年代のシティ・オブ・ロンドンで創業。 

コスタコーヒーの創業は1971年。セルジオ・コスタとブルーノ・コスタというイタリア人の兄弟が、「おいしいコーヒーを世界の人々に伝えたい」という思いで英国に渡り、ロンドンのフェンチャーチ・ストリートに小さな焙煎所を設立したのが始まりだ。最高品質の豆と完璧な焙煎にこだわり、112回ものコーヒーをブレンドテストしてたどり着いたのが、丁寧にローストされたコーヒー豆から紡ぎ出される、コーヒー本来の豊かなアロマと奥深い味わいをもつ「シグネチャーブレンド」である。

1978年には、南ロンドン・ランベス地区のオールドパラダイス・ストリートに大きな焙煎所を建設して移転。コーヒー豆の鮮度と風味を保つために、理想的な条件が揃うアーチ型の鉄道橋の下を貯蔵庫として利用した。豆はザ・リッツなどの一流ホテルや名だたる企業に卸され、ロンドン名物の格式高いブラック・キャブに積んで届けられる様子が、とてもスタイリッシュだったという。

そして1981年、コスタ兄弟はコーヒーショップの第1号店をロンドン中心部のヴォクソールブリッジロードにオープン。その店では、抽出したてのコーヒーを最良の状態で味わうイタリア式に則って提供したそうだ。

アフタヌーンティーの伝統が根強い英国の人たちに、カフェ文化を届けて人気を集めたコスタコーヒー。現在、世界32カ国で4,000店以上を展開し、アレグラ社による調査では「英国およびアイルランドで最高のブランド・コーヒーショップ・チェーン」の栄誉に12年連続で輝くなど、文字通りヨーロッパ最大のカフェブランドとして不動の地位を保っている。

---fadeinPager---

日本人好みのコク深い味わい

_A7C5058.jpg
コーヒー豆や焙煎、ミルクなど、あらゆる点で最高品質のものを追求する。

コスタ兄弟のコーヒーに懸ける情熱は、創業以来の長きにわたり、ブランド独自の「コーヒーマスター」たちの手によって、各国に受け継がれている。

re_A7C5034.jpg
熟練したバリスタが抽出を見極める、こだわりの一杯。

豆の厳選、焙煎と抽出のテクニック、そしてミルクへのこだわり。すべてに妥協しないことで、いつどこで飲んでも、いつものおいしさに出合える、そんな唯一無二のコスタ・クオリティを実現してきた。コスタ兄弟が生み出した「シグネチャーブレンド」は、熟練したバリスタによる抽出によって、完璧な、芳醇なエスプレッソとなる。

re_A7C5045.jpg
きめ細かいミルクフォームが描き出す、目にも愉しいラテ・アート。

コスタコーヒーの世界観を最もよく表しているメニューと言えば「フラットホワイト」だろう。きめ細かく泡立てられた国産ミルクのまろやかさと、多めに注がれた濃厚なエスプレッソとのベスト・バランスがおいしさの決め手だ。

---fadeinPager---

手淹れのクオリティをいつでも気軽に

コスタコーヒー原宿駅店1.jpg
多彩なメニューをテイクアウトできる「コスタコーヒー 原宿駅店」。 

2020年、期間限定のポップアップストアを皮切りに日本に登場したコスタコーヒー。フードコート、飲食店、映画館や遊園地などアミューズメント施設のバーカウンターやスキーリゾートなどにも設置されている業務用マシンは、2022年9月の時点で国内1000拠点へと広がりを見せている。2021年には、バリスタが一杯ずつ丁寧に手淹れする待望のテイクアウト専門店を東京・原宿駅前にオープンした。

re_A7C5097.jpg
テイクアウトすれば、仕事の合間などリフレッシュにも最適。

オリジナルブレンドはもちろん、カフェではお馴染みの「フラットホワイト」や、エスプレッソにミルクを少し加えたショートサイズの「コルタード」、ここにしかない季節感あふれるデザートラテも人気だ。さまざまなシチュエーション、さまざまな場所で本格的なヨーロッパスタイルのコーヒーを味わえるのは嬉しい。

re_A7C5125.jpg
バッグの中で邪魔にならない、スマートな形状の265mlペットボトル。

2021年には、さらに手軽にコスタコーヒーを愉しめるペットボトルの商品が、全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、自動販売機などに登場した。ブラックやカフェラテ、ラテ エスプレッソをはじめ、アーモンド ラテやキャラメル ラテなど、豊富なラインアップを続々展開。コーヒー本来の豊かなアロマを感じられるよう、通常のペットボトル入りコーヒー製品と比べて1.3倍(※2)のコーヒー豆を使用するとともに、ボトルには広めの飲み口を採用。特に265mlのサイズは、細身のフォルムが握りやすくてかさばらず、ビジネスのシーンでもスタイリッシュに持ち運びできるのでおすすめだ。

また、自宅やハンドドリップで淹れられる家庭用コーヒー豆や大容量の紙パック飲料もセブン&アイグループの一部店舗で購入可能だ。朝靄のロンドン市街を走る往年のブラック・キャブとアーチ型の鉄道橋に思いを馳せて、起き抜けのモーニングコーヒーを味わってみるのもいいだろう。

問い合わせ先/日本コカ・コーラお客様相談室 TEL:0120-308509
https://c.cocacola.co.jp/costacoffee

(※1)店舗数ベース(アレグラ社 2021年ワールドコーヒーポータル調査)
(※2)公正競争規約 コーヒー規格下限基準値(5g/100g)比