スイスが誇る高級時計ブランドのオーデマ ピゲが、マシュー・ウィリアムズ率いる1017 ALYX 9SM(テンセブンティーン アリクス ナインエスエム)とのコラボレーションを発表した。今回のコラボでは、ロイヤル オークとロイヤル オーク オフショアの新作4モデルに加え、ロイヤル オークのユニークピースを展開する。
まずは1017 ALYX 9SMというブランドについておさらいをしておこう。2015年に設立した同ブランドは、ナイキやモンクレール ジーニアスなど有名ブランドとのコラボレーション実績が物語るように、“モード色の強いストリートラグジュアリー”なテイストで独自の世界観を構築している。そのブランドを率いる人物が、カニエ・ウェストやレディー・ガガとの協業でも名が知られるデザイナーのマシュー・ウィリアムズだ。
マシューがオーデマ ピゲと共に開発した腕時計は、ミニマルなデザインの18K イエローゴールドまたはホワイトゴールドの4モデルのうち、ロイヤル オークが2モデル、ロイヤル オーク オフショアが2モデルで、37㎜から42㎜までのサイズバリエーションが揃う。同じデザインが2つのコレクションで同時に展開されるのは、今回が初めてのこと。これは、できるだけクリーンで純粋なデザインを求めるマシューの感性と、オーデマ ピゲがもつマニュファクチュールならではの美学が、完全に融合した証でもあるだろう。
ロイヤル オークの2モデルは、アワーマーカーとデイトをなくし、ヘアライン仕上げの18Kイエローゴールドのダイヤルが特徴的だ。「ロイヤル オーク オートマティック」は37㎜のケースで、細めの手首にぴったりのサイズ。ミニマルなデザインのダイヤルには蓄光処理を施したイエローゴールドの針が重なり、“Audemars Piguet”と“1017 ALYX 9SM”のロゴが輝く。前者はゴールドのアプライド仕立て、後者はトランスファー印刷というこだわりも見逃せない。一方、41㎜ケースの「ロイヤル オーク クロノグラフ」はクロノグラフカウンターさえもなくし、3時、6時、9時の位置に針だけが回転する仕様だ。
2つのロイヤル オーク オフショアモデルも同じテーマとスタイルで、ダイヤルは必要最低限の要素だけに絞られる。42㎜の「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は、18Kホワイトゴールドまたはイエローゴールドがラインアップ。コレクションの象徴でもあるデイト表示は3時位置にAPロゴと並んで配されるものの、針だけが残る仕様はクロノグラフでは初。インターチェンジャブルストラップシステムを備えたこれらのモデルには、ブラックラバーストラップが追加で付属する。
新作に合わせて発表された、イエローゴールドとステンレススチール、そしてブラックPVD加工を施したイエローゴールドがコントラストを生み出すユニークピースは、東京で開催されたオークションに出品され、100万ドルで落札された。オークションの売り上げはNGO団体「キッズ イン モーション」と「ライト トゥ プレイ」を通じて、発展途上国の子どもたちの教育支援や、現地のインフラ整備のために寄付されるという。
伝統の上にあぐらをかくことなく、現代の感性を取り入れて進化を続けるオーデマ ピゲの新たな一手。すっきりした顔に変身した新作コラボが、ロイヤルオーク人気を加速させることは間違いなさそうだ。
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Photos courtesy of AUDEMARS PIGUET