1735年の創業以来、長きにわたり真摯に時計づくりを続けるブランパンと、先進のデザインと機能性を兼ね備えたカジュアルウォッチの代表格スウォッチが奇跡のコラボレーションを実現。深海からインスピレーションを得た5種類のダイバーズウォッチ「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス」コレクションを9月9日より発売する。
スウォッチがオメガと共同開発した「ムーンスウォッチ」の一大ムーブメントも記憶に新しいが、今回のコラボレーションは世界初の本格的なダイバーズウォッチとして時計業界に革命を起こした、ブランパンの「フィフティ ファゾムス」誕生70周年を記念して生まれたもの。
その名の通り、水深を表す単位である“50ファゾム”、即ち91mの卓越した防水性、優れた視認性、機械式ムーブメント、回転ベゼル、そして耐磁性といった同モデルの特徴を忠実に再現しながらも、スウォッチのダイバーズウォッチ「スキューバ」シリーズのよさを融合させた。
まず目を惹くのは、今回のコラボレーションのために特別に施したカラーリングで、スウォッチならではの遊び心あふれるデザインだ。文字盤とリューズに"Blancpain×Swatch”のロゴが刻まれたモデルは、「ARCTIC OCEAN(北極海)」「PACIFIC OCEAN(太平洋)」「ATLANTIC OCEAN(大西洋)」「INDIAN OCEAN(インド洋)」「ANTARTIC OCEAN(南極海)」の名を冠する。さらに、それぞれの海洋に生息するウミウシのイラストがムーブメントのローターにデジタルプリントされ、シースルーのケースバックからのぞけるようになっているのだ。
全5色のモデルはいずれもスウォッチが特許を取得したバイオセラミック製のケースで、2/3がセラミック、1/3がヒマシ油を原料にしたバイオ由来の素材を採用。そしてNATOストラップは使用済みの漁網をリサイクルしたものだ。1953年の「フィフティ ファゾムス」の誕生以来、海洋保全にも力を入れてきたブランパンの想いがスペックからも伝わってくるだろう。
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そして注目すべきは、クオーツではなく「SISTEM51」と呼ばれるスウォッチの機械式ムーブメントを取り入れた点だ。生産体制は完全オートメーション化され、中央ネジはわずか1本、パーツ数もたった全51個のシンプルなつくり。だが90時間のパワーリザーブ、そしてニヴァクロン製ヒゲゼンマイのおかげで耐磁性を備え機能面も申し分ない。
それぞれのモデルに独自の個性が光るデザインだが「フィフティ ファゾムス」の愛好者なら見逃せないポイントがいくつかある。まず「ARCTIC OCEAN」には60年代のダイバーズウォッチにお馴染みの“NO RADIATIONS”の文字があしらわれていること。これはラジウムが含まれていないことを示すために当時用いられていたもので、同モデルの伝統の一部になっている。
そして「ANTARTIC OCEAN」には、文字盤の6時位置に液体接触インジケーターを搭載していることだ。防水性能が損なわれていないかセンサーの色で確認できるこの機能は、ダイビングクラブや軍事使用することを目的とした「フィフティ ファゾムス」に搭載され、特に米国海軍仕様に準拠したものは“MIL-SPEC”と呼ばれている。そんな意匠を再現しているのも心憎い。
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ブランパンのダイバーズウォッチの歴史を、スウォッチの先進技術で表現した唯一無二のコラボレーションウォッチは、9月9日から一部のスウォッチストアで販売開始。時計の購入はひとりにつき1本と定められているが、限定販売ではない。ブランパンの一部ストアでも数週間にわたり展示される予定で、時計愛好家はもちろんのこと、これを機に「フィフティ ファゾムス」を知る素晴らしいきっかけとなることだろう。
スウォッチ コール
TEL:0570-004-007