トヨタがカーボンニュートラル実現を目指して推し進める、電動車フルラインアップの一翼を担う電気自動車「bZ4X」。トヨタ初のBEV専用プラットフォーム「e-TNGA」により、安定した操縦性や、高剛性、そして開放的な室内空間など電気自動車の新たな可能性を感じさせる。電気自動車初体験の写真家、上田優紀がそのハンドルを握り感想を語る。

「アリだなこれ」
ヒマラヤなど8000m超えの峰から南極、そして海中まで、世界の極地で撮影を行う写真家の上田優紀さんは、トヨタbZ4Xをしばらく走らせてそうつぶやいた。
上田さんが求める撮影ポイントである「極地」へは、最後は歩いてたどり着くが、その行程に必ずクルマ移動が含まれる。上田さんにとってクルマは、カメラや防寒具同様、仕事にはなくてはならない重要な道具のひとつだ。信頼性を最重視するのはもちろんだが、しっかりと装備を積むことができるユーティリティの高さに加え、多人数が乗車できることも欠かせない。さらに荷物満載でもしっかり走る動力性能も必要だ。

「電気自動車に対して、漠然と華奢というか繊細な印象をもっていたのですが、実際に運転してみるとものすごく力強いですね」と電気自動車初体験の印象を語る上田さん。冒頭のつぶやきは、これなら日常の足として、また仕事の相棒として使えそうだという意味を込めたものだった。
エンジンとトランスミッションがないbZ4Xは、広い車内空間をもつ。電気自動車だからといって運転操作にかかわる配置などは従来のクルマとなんら変わらず、スターターボタンを押して起動。
ブレーキを踏みながらダイヤル式シフトで「D」を選びアクセルやハンドル、ブレーキを操作すれば、これまでのクルマ通りに走る。電気自動車初体験の上田さんでもすんなりと走らせることができた。

bZ4Xの快適性や電気自動車ならではの動力性能も印象に残ったようだ。「まず静か。海外で移動するクルマは古いディーゼル車のことが多く、直接比較はできないのでしょうが、このクルマは走行音が静かですね。あと変速ショックがないので発進してから停止するまでずっとスムーズですね。これは快適」と語る。
「回生ブレーキが利くのでブレーキペダルに踏み換える機会が少ないのがいい。慣れたら絶対こっちですよね」と、一般的なクルマのエンジンブレーキよりも強い減速が得られるモーター駆動車特有の回生モードも気に入った様子。

代官山蔦屋の駐車場では、急速充電も体験してもらった。bZ4Xは満充電すれば、約500㎞(※3、※4)の走行が可能。500㎞となると、東京から大阪までの距離と同等になる。いままでのクルマでも必要だった給油や休憩の時間を考えれば、充電頻度が高くないことがわかる。充電施設は年々増えているので、充電の必要が生じてもあわてる必要はない。「電気自動車だからといって使い方が変わるわけではないんですね」と上田さん。
上田さんにとってbZ4Xはいろんな面で「アリ」なクルマであったようだ。
上田優紀
1988年生まれ。和歌山県出身。24歳の時に世界一周の旅に出る。帰国後、写真家となりヒマラヤの8000m峰から南極まで、世界中の極地、僻地で撮影を行っている。2021年にはエベレスト登頂成功。
bZ4X(Z、4WD)
車両重量(kg):2,010 ※1
車両総重量(kg):2,285 ※1
最小回転半径(m):5.6
交流電力量消費率(Wh/km):134 ※2 ※4
一充電走行距離(km):540 ※3 ※4
全長/全幅/全高(mm):4,690/1,860/1,650
ホイールベース(mm):2,850
トレッド フロント/リヤ(mm):1,600/1,610
最低地上高(mm):180 ※社内測定値
室内長(mm):1,940 ※社内測定値
室内幅(mm):1,515 ※社内測定値
室内高(mm):1,160 ※社内測定値
乗車定員:5名
*1:235/50R20 タイヤ& 20 ×7 ½J アルミホイールを装着した場合、10kg増加します。
パノラマムーンルーフを装着した場合、20kg増加します。 ソーラー充電システムを装着した場合、20kg増加します。
*2:WLTCモード 国土交通省審査値。 235/50R20 タイヤ& 20 ×7 ½J アルミホイールを装着した場合、4WDは148Wh/kmとなります。
*3:WLTCモード 国土交通省審査値。 235/50R20 タイヤ& 20 ×7 ½J アルミホイールを装着した場合、4WDは487kmとなります。
*4:交流電力量消費率および一充電走行距離は定め られた試験条件のもとでの値です。お客様の使用 環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン 使用等)に応じて値は大きく異なります。
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