子どもが小さいうちは、親と一緒に寝るのが一般的だろう。ただ親とすれば、子どもの成長とともに「いつまで一緒に寝るべき?」と考えるはずだ。そんなボーダーラインとして、専門家はどう答えるのだろう。
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あるウェルネスコーチの見解は「7歳まで」
インド出身のウェルネスコーチであるミッキー・メタ氏は、子どもと一緒に寝るのをやめるべき年齢についてインスタグラムで語った。彼の答えは「7歳」。2~3歳のうちに子どもに自分の部屋を与える欧米の習慣からすると、7歳とはかなり遅いと感じられる年齢かもしれない。
しかし、その理由について彼は、子どもは眠っているときにとても敏感になっていると語っている。子どもの脳では、人の行動を見て、自分も行動したかのように脳内で反応する神経細胞である「ミラーニューロン」が活発で、睡眠中も同様だという。
人は睡眠中に記憶を処理して統合しているが、睡眠中にミラーニューロンが働いているとする証拠はない。ただ、メタ氏は「子どもは寝ている間にネガティブな思考になっていることが多く、親と一緒に寝ることでそれを防ぐことができる」と主張している。
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やすらかに睡眠できないと、子どもの発達に影響が出る?
メタ氏は、健康やウェルネスのコーチであり、医者でも科学者でもない。しかし彼の主張には、赤ちゃんの睡眠コンサルタントであるアムリタ・サラフ氏も同意している。「子どもの睡眠が妨げられると、やすらかな眠りとはならない。これは、あらゆる発達上の問題を引き起こす可能性がある」と話す。
また、親と寝ることで親の心拍数に近づき“同期する”こともメリットとして言えるそうだ。2019年の研究で、一緒に寝ている人同士は、長期にわたって心臓のリズムが同期していたことがわかっている。そのため、子どもが親の心拍に自然と同期してしていくことも考えられる。ただし、この同期が子どもの発育期に必要かどうかという証拠はない。
子どもといつまで一緒に寝るかという話題は、それぞれの国や家庭でも異なる考えがあるだろう。さまざまな意見を聞いて、各家庭ごとにより良い方針を決めていくのが良いのかもしれない。
【出典】
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-12984017/age-child-stop-sleeping-share-bed-parents.html