台湾と日本の関係性を感じさせる、彩色タイル1000点を収録

  • 文:印南敦史(作家・書評家)
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【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』

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康 鍩錫 著 大洞敦史 訳 トゥーヴァージンズ ¥2,420

「和製マジョリカタイル」とは、日本統治時代後半に、台湾本島や金門島などで流行した「花磚(ファーズァン)」という名の彩色タイルのこと。今日では古い建物にしか見られなくなり、その数は減りつつあるという。残存するそれらを地道なフィールドワークによって蒐集した本書は、台湾と日本の架け橋としての役割を果たしたのであろうタイルの価値を、1000以上のカラー写真を通して実感させてくれる。説明文も簡潔で、知られざる銘品が果たしてきた功績を学ぶためにも大きく役立つはずだ。

※この記事はPen 2024年2月号より再編集した記事です。