早くも完売続出とは! サロモン「XT-6 GTX」新色を街履きして気づいたこと

  • 写真・文:一史
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私物の2024年春新色モデル「XT-6 GTX」。

1月12日付のPen Onlineファッション連載「着る/知る」にて、いまもっとも気になるシューズのサロモンにフォーカスしました。
サロモンのシューズ大特集!定番、人気の理由、店、愛用私物まで【着る/知る Vol.169】
サロモン ジャパンの責任者に話を伺い、愛用者の履きこなしスタイルも掲載した完全オリジナル取材&撮影。
人気に火がついたエピソードなども入れた総括記事ですので、「サロモンのことよくわかず」なんて人こそぜひぜひご覧くださいませ。

その取材のときサロモン ジャパンから伺ったのが、
「XT-6 GTXはサロモンの直営店でもすぐ完売する人気モデル」
との情報。
GTXは「ゴアテックス」素材のことで、約10年前に登場したトレイルラン用「XT-6」を防水仕様にしたもの。
歩きやすさに定評のあるシューズがオールウェザー仕様になったことで、タウンユース最強格になったのでしょう。
大人層にも支持されているからには、奥深いよさがきっとあるはず。
1月27日に発売された新色のブラック×シルバーを入手しましたので、街履きした感想をお届けしましょう!

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XT-6 GTXを履きたくなる日

1. 荷物が重い日。
2. 豪雨の日。
3. ファッション仕事で関係者に会う日。

履きたくなる日1.は、このシューズは安定感があるから。
ソフトなランニング用シューズと比べると固い成型です。
ヒールカップもがっしりと。
だからこそ歩行と着地での足の横ブレ、縦ブレが少なくて。
アッパーは履き続けると柔らかくなるようですが。

「荷物が重い日」とは、撮影仕事で10kgオーバーの荷物を抱えて歩き続けるときのこと。
運動不足、体力不足のせいでしょうが、足裏の負担がけっこうあるんですよ!
軍人たちは筋肉質で体重が重いうえに荷物も超重く、それに耐えるためヤワなスニーカーでなくレザーブーツを選びます。
地面をしっかりグリップするアウトソールを持つXT-6 GTXは、ブーツに近いバランスで足への負荷を軽減してくれます。

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ハイテク素材に振り切ったマテリアル構成。トゥラインのスマートさはサロモンのなかでもトップクラス。

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履きたくなる日2.の「豪雨の日」は、防水・防風のゴアテックスフィルムを挟み込んだ悪天候対応モデルだからです。
ルックスもいかにも水を弾きそう。
これは汚れにくさにもつながり、雨の日に履いても泥汚れをほぼ感じなかったほど。
ただし水濡れに強いと言われるグリップ力は、あまり過信なさらないように。
都会は駅やデパートなどツルツルの床面が多く、さすがのサロモンでも雨天時は滑ることがあります。
滑りにくいのは確かなようですが、アウトドアでこそ真価を発揮するシューズでしょう。

履きたくなる日3.は「仕事でファッション関係者に会う日」。
もう、これにつきます!
家のシューズボックスを眺め回して迷ったら、サロモンを選んでおけば間違いないでしょう。
ほかのブランドなら、on(オン)、アシックス、ミズノあたりがいまアピール度の高いシューズ。
ただXT-6 GTXは見た目もハイテクですから、ローファイ好きな人には好まれないかもしれません。

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ここ数ヶ月でサロモンを3足

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MYサロモン3足。主張の強いラインナップ。

最近の短期間で入手した3足のサロモン。
最初に購入したのは下写真のモデルです。

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イタリアのファッションブランドとのコラボモデル「X-ALP GR10K」。

Pen 2024年3月号 『東京がおもしろい!』の「ファッションバイヤー独自の審美眼が光る、いま行くべきキュレーションショップ7選」(オンライン転載)で紹介している渋谷の店「フェイ」の取材時に見つけて衝動買いしました。
コラボ相手のGR10K(ジーアールテンケー)がイタリアのストリートブランドであることさえ知らず、コラボ自体にはさほど関心がなく。
白ラインが効いたローテクスニーカーなのにサロモン、という意外性に惹かれての購入です。
安全靴のようなワークシューズ感も好み。
ただ残念ながら歩き心地はあまりよくないことが判明。
クッション力、反発力に欠けるんですね。
ベースモデルはマウンテンシューズで、岩場を歩ければOKの実用度なのでしょう。
ナイキのエア ジョーダン1stでも歩き疲れる神経質なわたしには惜しい仕上がり。
そこでいつものように…… ↓

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シューズ用クッション材をインソールの下にセット。

これだけで歩きやすさが格段にアップ!
ナイキのエア フォース1くらいにまでなりました。
アディダスのスーパースターを軽く上回ります。
(わたしの愛用スーパースターは同じクッション材を仕込んでいるため履き心地よし)。
クッション材はAmazonなどで探せます。
足馴染みのいい透明なジェルタイプがお薦め。
ただし少しベタつきます。
直に足に触れさせないため、段差の違和感を減らすため、インソールとシューズ本体の間に入れるのがコツです。
フィットに余裕のあるスニーカーならインソールを2枚重ねると別モノの快適さになります

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定番をカラフルにアレンジした「ACS PRO ADVANCED」。2023年モデル。

これどうですか !? カッコいいですよね!
(意見強制)
どれほどレゴブロックであろうとも、どれほど初代ガンダムであろうともっ。
問題はわたしごときが履きこなせるかどうか。
買っちゃいましたからね……履きますよ、ええ。

約10年前に革新的デザインだった「adidas by Raf Simons」のムードが再び新鮮に感じるいま心惹かれた一足。
冬の装いには足元が浮きすぎて、部屋の飾りモノになってますが。
まだ外で履いてません。
通気性のいいメッシュアッパーで寒いでしょうし。
しかしこれは軽量・軽快な街走りOKの高性能トレイルランシューズ。
いざ履きはじめたらめちゃ愛用しそうな予感です。

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XT-6 GTX 総評

ここでXT-6 GTXに話を戻しましょう。
このモデルに不満点はごくわずか。
デザイン面で「ロゴプリントが多すぎるかな?」ってくらい。
(ヒール部分のでっかい「salomon」を消したい)
実用面で何よりよいのは、重い荷物を運ぶ仕事用シューズをこれに置き換えられること。
ご参考までに、これまでの仕事用シューズ候補が以下の2足です。

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左はアメリカ軍納入目的でつくられたSKYDEX社の「バトルトレーナー」(おそらく未納入)。右はイギリス軍が現在も採用しているマグナム社の「U.S.T.(ユニフォーム・サービス・トレーナー)」。

ともに軍用トレーニングシューズ。
クッション性より安定性や耐久性が重視された構造です。
左の砂漠用カモフラージュ柄のベージュ(コヨーテ)のはミッドソールがハイテクで履き心地は悪くないものの、都会的な服装との合わせにくさで出番が少なめ。
右の黒はハイテック社の軍モノブランドであるマグナムの製品。
イギリス古着屋で購入したデッドストック品です。
素材がいかにも合皮!で、お洒落な人が着崩し狙いで履くダサ系ダッドシューズ。
わたしが履くとマジなダサ見えしちゃいます。
さらに長時間歩くと足が疲れます。
ブーツに近い安定感は優れているのですが、こちらも出番少なめ。

サロモンのXT-6 GTXは歩き疲れせず、見た目もスマート。
軍モノ感覚で履いていこうと考えてます。
ただし荷物が軽く足の負荷が少ない街歩きなら、一般的なランニングシューズで十分な気も。
底が柔らかく返りと反発力のいい、アスファルトの上を走る前提で作られたシューズが快適さなら上回るでしょう。

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驚異的に歩き疲れしないアディダスのブーストフォーム搭載シューズ。足に馴染むニットアッパーながらゴアテックス搭載で、出張や旅行時に最高の一足。ブーストフォーム自体がトレンドから外れてるため靴棚に眠らせてましたが、撮影のため引っ張り出したらカッコよく感じてまた履くことに決定。

XT-6 GTXを愛用する知り合いの服装を見ると、ふだん革靴も履く人が多いようです。
革靴とスニーカーとの中間地点にあるシューズ。
足を包む感触や地面への着地が固めで、でも革靴より遥かにスポーティな感触。
くったりと劣化せず端正な印象をキープできるのも、サロモンならではの優れた特徴でしょう。
テーラードジャケットを着る大人スタイルにも品格が釣り合います。

3万円を越える価格を高いと思うか、安くないから若者が買わず大人が差別化できると思うかの判断も選ぶ決め手になりそう。
直営店でも取り扱いセレクトショップでもほぼ完売なのは、単に流通量が少ない可能性もあるでしょう。
XT-6 GTX自体は定番ですし、ここに載せたブラック×シルバーは入手困難でも別色を手にできる機会があると思います。
このモデルが気になる人はその瞬間をどうぞお見逃しなく!

All photos&text©KAZUSHI

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www.pen-online.jp/columnist/kazushi-takahashi/

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【画像】早くも完売続出とは! サロモン「XT-6 GTX」新色を街履きして気づいたこと

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私物の2024年春新色モデル「XT-6 GTX」。

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ハイテク素材に振り切ったマテリアル構成。トゥラインのスマートさはサロモンのなかでもトップクラス。

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MYサロモン3足。主張の強いラインナップ。

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イタリアのファッションブランドとのコラボモデル「X-ALP GR10K」。

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シューズ用クッション材をインソールの下にセット。

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定番をカラフルにアレンジした「ACS PRO ADVANCED」。2023年モデル。

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左はアメリカ軍納入目的でつくられたSKYDEX社の「バトルトレーナー」(おそらく未採用)。右はイギリス軍が現在も採用しているマグナム社の「U.S.T.(ユニフォーム・サービス・トレーナー)」。
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驚異的に歩き疲れしないアディダスのブーストフォーム搭載シューズ。足に馴染むニットアッパーながらゴアテックス搭載で、出張や旅行時に最高の一足。ブーストフォーム自体がトレンドから外れてるため靴棚に眠らせてましたが、撮影のため引っ張り出したらカッコよく感じてまた履くことに決定。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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