オム プリッセ イッセイ ミヤケは、フランス人デザイナーのロナン・ブルレックと取り組んだ「クリエイティブ・セッション」と、それを経て生まれた2024/25年秋冬コレクションにまつわる特別展示を、7月1日より東京と大阪で開催中。また、クリエイティブ・セッションの題材となったドローイングに焦点を当てる「KURA展 Ronan Bouroullec: Drawings」を同日より京都で開催する。


クリエイティブ・セッションでは、ロナン・ブルレックが描いた作品の世界に没入し、生き生きとした数々のドローイングから見出した色と形、そして筆致の流れる動きまでを服づくりに取り込んでいる。そんな作品と対峙し対話するプロセスを通して、作品と衣服との密接で調和の取れた関係性を明らかにし、単なるコラボレーションを超えた、ひとつの新しい取組みの形を表しているのだ。
今回の特別展示「Ronan Bouroullec: On the Wilds of Creativity」は、この「対話」に焦点をあて、ブルレックのドローイングとコレクションの衣服を並べて展示し、その関係を問いかける。対話を通して、ドローイングと服づくり、一見異なる創作分野の境界を越え、二者を結びつける。そこからは、「つくる」ことに対する、豊かで開けて捉え方が見えてくるはず。

また、クリエイティブ・セッションの題材となったドローイングのうち5点をパリの版画工房イデムによるリトグラフの技法で版画を制作。本展のために刷られたこの限定の版画シリーズは、展示会場のみで展示・販売を行うので、こちらにもぜひ注目して。

『Ronan Bouroullec:
On the Wilds of Creativity』
<東京>
開催期間:2024年7月1日(月)〜8月28日(水)
開催場所:ISSEY MIYAKE GINZA / 445
<大阪>
開催期間:2024年7月1日(月)〜8月26日(月)
開催場所:ISSEY MIYAKE SEMBA
---fadeinPager---
一方、京都で開催される「Ronan Bouroullec: Drawings」では、クリエイティブ・セッションの題材となったドローイングにフィーチャー。ブルレックが普段使用しているスケッチブックには数々のドローイング原画が描き留められているが、本展では原画を2点展示。また壁面には記録映像を展示し、色面の陰影とその多層性を味わえる。

始まりも終わりもないドローイングを通じて、ブルレックの目に映る世界のリズムをぜひ感じとってほしい。

『KURA展 Ronan Bouroullec: Drawings』
開催期間:2024年7月1日(月)〜8月14日(水)
開催場所:ISSEY MIYAKE KYOTO