仕事現場で着る服は、働く姿勢、誇り、自信を大きく左右するもの。例えば軍人が着るユニフォームは、命を守り行動力を上げる機能がスタイリッシュにデザインされている。カッコいい(持ち前の美醜問わず)仲間たちに囲まれれば、仕事の士気が高まるに違いない。救助活動などをするときも、人から憧れの眼差しを向けられれば頑張るモチベーションを得られる。服装は単なるお洒落グッズではなく、身につける人の心を鼓舞する存在でもある。
ドイツ伝統の矯正靴をルーツに持つビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)がこのたびラインナップに加えた新作も、働く人たちに向けた特別なライン。厨房にいる料理人や、医療現場に従事する人などが想定されている。シックからポップまで色バリエーションが豊富なのが楽しい。あたかもモードデザインのようで、履くことにワクワクしてポジティブなマインドになれる。
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シリーズの名称は「ビルケンシュトック プロフェッショナル(BIRKENSTOCK PROFESSIONAL)」。製品はそれぞれ「ボストン プロ(BOSTON PRO)」「トキオ プロ(TOKIO PRO)」「ケイ プロ(KAY PRO)」などと名付けられ、定番を仕事仕様にアレンジしたもの。すべてEUにおける職業用靴・安全靴規格の要件を満たした仕上がりだ。
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「ボストン プロ」「トキオ プロ」「ケイ プロ」のアッパーは、足に馴染みやすく長く履き込めるナチュラルレザー(本革)。さらにポリウレタンコーティングを施し、汚れを防いでいる。もうひとつ見逃せないのがアウトソールのパターン。ビルケンシュトックの定番ボーンパターンの横方向に溝を走らせ、水はけをよくしている。ヒールと爪先にあるスリップ防止パターンもプロモデルならではの工夫だ。このソールは油にも耐性があるため様々な現場に応用しやすい。アッパーとアウトソールの中間にミッドソールがつくレイヤー構造なのも、通常品と異なる点。クッション性がアップして、貼り替え修理も可能である。
シューズタイプの「カリス プロ(CARIS PRO)」も、上記の3モデルと同等の機能を備える。さらにこのモデルならではの特徴がインソール。4層構造の「ディープブルーフットベッド(DEEP BLUE FOOTBED)を搭載。現代的に快適な履き心地を得られるシューズに仕上がっている。
医療現場を悩ませる静電気に対策したのが、帯電防止ポリウレタン製のワーククロッグ「ビルキーエアー 2.0(BIRKI AIR 2.0)」。常に床放電することで手術室などでの作業にも向くとされている。サイドのベンチレーションは通気性を確保しつつ上からの液体の侵入を防ぎやすい形状。マイクロファイバーを敷いたフットベットも交換式なので、過酷な現場でも心地よく履き続けられるはずだ。
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記事の冒頭で軍服の例を挙げたように、元が軍のユニフォームだったブルゾンのMA-1、モッズコート、カーゴパンツもいまやベーシックなワードローブになった。優れたプロユース品は便利でお洒落だから、しだいに街中に広がっていく。ビルケンシュトックの場合価格面でも、元の定番品と同じか少し上のわずかな違いだ。実店舗では順次発売されていき、公式オンラインストアでは「ボストン プロ」「ビルキーエアー2.0」が発売済み。高機能でファッション性も高いシリーズを仕事人だけに独占させず、いち早く日常で愛用しよう!
ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス
TEL:0476-50-2626
www.birkenstock.com/jp
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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