21_21 DESIGN SIGHTで開催されるIM MENの企画展へ。創造性が刺激される、不思議な新作バッグにまつわる展示

  • 文:門倉奈津子
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三宅デザイン事務所が手がけるメンズブランド、 IM MEN(アイム メン)は、8月1日から「21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)」にて企画展『beyond from / かたちなき野性 GUSHA GUSHA, KUSHA KUSHA』を開催する。

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本展は、8月1日から8月15日まで開催。 ©️ ISSEY MIYAKE INC.

空間デザイナーの吉添裕人をディレクターに迎えた本展は、アイム メンが2024/25年秋冬シーズンに発表したバッグ「GUSHA GUSHA」と「KUSHA KUSHA」にフォーカス。これらのバッグは、完成形でありながら、さまざまな形状に変容する素材独自の表情を持ち、有機的でありながら無機的な存在感を放つ。本展では、機能や実用性を追求することからプロダクトを設計してきたアイム メンが、素材そのものに触れることで育まれる直感的な心地よさや美意識、原初の感覚に立ち返り、企画展という場を通じて、新たに表出するものづくりの視座と広がりを探求する。

 

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「GUSHA GUSHA」まるで粘土のように、思いのままに形を作ることができるバッグ。ぐしゃぐしゃにしたり、立方体や球体にしたりと、様々な形状に変えることができる。花瓶カバーや収納など、アイデア次第でさまざまな用途が生まれる。8/1より販売開始。大¥16,500、小¥9,900/IM MAN © ISSEY MIYAKE INC.

 

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「KUSHA KUSHA」紙をクシャクシャと丸める時のような、自然な動作で楽しくコンパクトにできるバッグ。鉄の8倍の引き裂き強度があり、軽量で薄く、何度でも丸めたり広げたりできる。8/1より販売開始。¥16,500/IM MEN  © ISSEY MIYAKE INC.

展示には表現の領域を横断する作家として、吉添裕人に加え、アーティストの木下理子、プロダクトデザイナーの鈴木元、アーティストの中田愛美里、花道家の渡来徹が参加。各作家が「GUSHA GUSHA」「KUSHA KUSHA」に触れ、握ったり潰したり、こねたり丸めたりする行為を通じて創作される作品群は、本能的に生まれるかたちでありながら、明確な輪郭、定義を持たない「かたちなき野性」を顕にする。それぞれの手法で表されるかたちの系譜、そしてその先でこのバッグを手に取る鑑賞者一人ひとりに引き継がれていく物語の一部を、ぜひ会場で堪能してみてほしい。

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さらに、「GUSHA GUSHA」「KUSHA KUSHA」の素材を使って造形作品をつくるワークショップを8月9日に開催。本展の展示をヒントに、粘土のように人形をつくったり、型押ししたり、または花器に活けてみたり。アイム メンのデザインチームと一緒に、握る、潰す、こねる、丸めるなど、手の感触を楽しみながら自由に造形し、最後は参加者のお互いの作品を鑑賞し合うという内容だ。抽選で15組(小学生以上)が参加できるので、ぜひ家族で申し込んでみてはどうだろう。

『beyond form かたちなき野性
GUSHA GUSHA, KUSHA KUSHA』

開催期間:2024年8月1日(木)〜15日(木)
開催場所:21_21 DESIGN SIGHT Gallery 3
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
www.isseymiyake.com/blogs/news/17398

「にぎって、つぶして、こねて、まるめる ー IM MEN(アイム メン)の素材を使った造形ワークショップ」

開催日時:2024年8月9日(金)15:30〜17:00
会場:東京ミッドタウン アトリウム
*24日までに予約した人の中から抽選で15組が参加可能。
www.2121designsight.jp/gallery3/beyond_form/events.html