どんな空間にもフィットするポーラーソファから資生堂の展覧会まで【Penが選んだ今月のデザイン】

  • 文:高橋美礼(デザインジャーナリスト)
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1.パブリックからプライベートまで、優しい印象がどんな空間にもフィット

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2人掛け(¥352,000~)と3人掛け(¥396,000~)の2種。クヴァドラ社の張地も選べ、好みの表情が追求できる。

ミニマルな佇まいのひとり掛けラウンジチェアがソファへと展開された。「ポーラーソファ」はすっきりとした丸みのある個性はそのままに、姿勢よく座ることのできる安定感とリラックスできるサイズ感を両立したシルエットが新鮮だ。大きなカーブは裏側から見てもエレガント。リビングにはもちろん、パブリック空間のアクセントにもなるだろう。脚部にはこれまで同様、自然環境への負荷を極力減らす方法で調達された国産ナラ材が用いられている。

「カリモクニュースタンダード ポーラーソファ」

問い合わせ先/カリモク家具
TEL:0562-83-1111

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2.明治初期から現代に続く、心を躍らせるデザインの魅力

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口紅の広告「pink pop」(1968年)。展覧会場では映像なども公開される。 AD:中村誠 D:久保襄介/高田修地 C:犬山達四郎 Ph:横須賀功光 モデル:ティナ・ラッツ

常に時代の先端に呼応してきた資生堂のクリエイティブワークに注目し、明治初期から2010年代まで幅広く振り返る企画展。開発担当者やデザイナーたちの遊び心やチャレンジ精神が発揮された200点以上の商品や70点もの広告は、世相を反映するだけでなく、心が弾む多彩なバリエーションに富んでいる。建築コレクティブGROUPが設計した展示什器とともに、普段は非公開の資料からもセレクトされた名デザインを堪能したい。

『「オドル ココロ」 資生堂のクリエイティブワーク』

開催期間:~8/4
会場:資生堂ギャラリー
TEL:03-3572-3901
開館時間:11時~19時(火~土) 11時~18時(日、祝)
休館日:月曜日
料金:無料
https://gallery.shiseido.com/jp

※この記事はPen 2024年8月号より再編集した記事です。