新星シナーと名門ロレックス。全米オープンで交差する若き才能と45年の伝統

  • 文:倉持佑次
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2024年8月26日から9月8日まで開催された、今シーズン最後のグランドスラム大会の全米オープンは、今年も数々のドラマを生み出していった。最大の話題となったのは、テニス界の若き新星ヤニック・シナーが男子シングルスで初優勝を飾ったことだ。この勝利がテニス界に新たな歴史を刻んだことは間違いない。注目を集めたのは、シナーの左手首に輝くロレックスの腕時計。この光景からも、テニスとロレックスの深い絆が如実に伝わってくる。

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ロレックス テスティモニーのヤニック・シナーが全米オープン初制覇。トロフィーを掲げる腕にロレックスの「GMTマスター II」が輝く。© Rolex/Jon Buckle

全米オープンとロレックスの公式パートナーシップは2018年に始まったばかり。しかし、その関係の根は遠い過去にまで遡る。1978年、ロレックスはウィンブルドン選手権とパートナーシップを締結。これが、ロレックスとテニスの長い物語の幕開けとなった。それから45年、ロレックスの支援はテニス界全体に広がっていく。1月の全豪オープン、5月末から6月初めの全仏オープン、7月のウィンブルドン選手権、そして8月末から9月初めの全米オープン。4大陸を巡るこのグランドスラム大会の壮大な物語に、ロレックスは常に寄り添い続けている。

また、ロレックスが支援する「テスティモニー」と呼ばれる選手たちの顔ぶれは、まさにテニスの歴史そのものだ。かつての英雄ロジャー・フェデラーから、現在の若きスター、カルロス・アルカラスまで。そして今、その歴史の仲間入りを果たしたヤニック・シナーもいる。彼らが体現する卓越性への追求は、ロレックスの理念と見事に重なり合う。

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© Rolex/Jed Jacobsohn

20世紀初頭、ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフは、新しい時代に適した腕時計を夢見ていた。その夢は、1926年に世界初の防水腕時計「オイスター」として結実する。翌年、イギリス人水泳選手メルセデス・グライツのイギリス海峡横断挑戦で、「オイスター」は10時間以上にも及ぶ過酷な環境下でも完璧に動き続けた。この出来事がロレックスの卓越した性能を世界に示すと同時に、スポーツ界との深い結びつきを予感させることとなった。

時は流れ、2024年の全米オープン。シナーの優勝という形で、その予感は現実のものとなっている。フラッシングメドウズのセンターコートで繰り広げられる熱戦と、選手の手首で静かに時を刻むロレックスの腕時計。この光景はもはや、テニスファンにとって欠かせない風景だ。ロレックスとテニスの45年にも及ぶパートナーシップが、技術と競技の見事な融合を体現しているのだろう。それは、腕時計の精密さとテニスの華麗さが奏でる美しいハーモニーだ。全米オープンの熱戦が終わっても、この物語に終わりはない。

時計の針が刻み続けるように、ロレックスとテニスの絆はこれからも深まり続けるに違いない。テニス界の歴史は、確実に、そして優雅に前へと進んでいく。次はどんなドラマが待っているのだろうか。その答えを知るためには、来年のシーズン初のグランドスラム大会、全豪オープンまで、もう少し待たねばならない。​​​​​​​​​​​​​​​​

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© Rolex/Jon Buckle

「ロレックスとテニスについて」
https://www.rolex.com/ja/rolex-and-sports/tennis

日本ロレックス

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https://www.rolex.com/ja