南オーストラリア州アデレードに住む夫婦が、自宅の寝室で思わぬ「来客」と遭遇。その「訪問者」の正体は、なんと“コアラ”だったーー。この奇想天外な出来事はSNSで「オーストラリアならではの事件」と注目を集めている。
11月初旬、フラン・ディアス・ルフィーノさん夫妻が仕事から深夜12時半に帰宅した際、なんと寝室に野生のコアラが、どこからともなく迷い込み、夫婦のダブルベッドの横に座っていた。フランさんはこの衝撃の体験をSNSに投稿し、「オーストラリアだけに起こる事件!笑 12:30amに帰宅したら、寝室にコアラがいた!」と報告。投稿には、カーペットの上に座るコアラの姿が映し出され、思わず笑ってしまうような状況が共有された。
撮影された動画には、寝室のベッドの上にじっとこちらを見つめるコアラが映し出されており、フランさんが大パニックになりながら「ベッドを見て!コアラが私のベッドにいるわ!!!」と電話をかけている様子も収められている。また、フランさんの夫がタオルを手にしてコアラを捕まえようとする場面も映り、まさにカオス状態だった。ABCニュースによると、コアラは犬用の小さなドアから家に入ってきたと報じている。
フランさんの夫は「妻が叫ぶから、最初はクモかと思ったけど、コアラだと言うんです。どうしていいかわからなかった」と当時の混乱を語った。
また、フランさんは「びっくりして英語を忘れてしまいました。彼は私のベッドが欲しかったんだと思います。愛犬アルクはずっと寝ていたので」と振り返っている。最終的にコアラを無事に家から追い出すことができ、庭の木に登っていったという。
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「オーストラリアでしか起こらない事件」とユーザー
SNSでこの珍事件が拡散されると様々なコメントが寄せられ、「どこの国で起こったかすぐにわかった笑」「クモとかこんなのより、かわいいコアラがいい」「オーストラリアでしか起こらない事件」などの声や、「どうやって退散させたんですか?攻撃的だったんですか?」という疑問も寄せられていた。これらのコメントに対し、フランさんは「最終的に玄関まで連れていくことができましたが、コアラは攻撃的でした」と回答した。
CNNによると、コアラは、オーストラリアの東海岸と南東海岸に生息する代表的な動物だが、現在はニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州などで絶滅の危機に瀕しているとされ、病気や干ばつ、山火事、土地開発が原因となり、個体数は減少傾向にあるという。ルフィーノ夫妻が住む南オーストラリア州ではコアラの数は安定しており、生息地の保護活動が進められている地域もあるそうだ。
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