1735年に創業し、現存する世界最古のウォッチメゾンとしてその名を馳せてきたブランパン。超複雑機構を搭載し、東洋と西洋の文化を融合した限定モデルが、2025年も発売される。25年1月29日の旧正月を祝う、新作「ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー」だ。
巳年を祝う、2025年だけの限定モデル
ブランパンは2012年、中国暦とグレゴリオ暦の日付、ムーンフェイズを表示するという「ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー」を発表した。以来、その年の干支をテーマにしたシリーズとして継続し、24年の辰年モデルから十二支の2周目に突入。今回登場するのは、25年の干支である「巳(蛇)」をモチーフとした限定モデルだ。
ダイヤルにはグラン・フー・エナメル技法を用いた鮮やかなグリーンを採用。曲がりくねった形状のサーペント針(サーペント=蛇の意)は、外周のグレゴリオ暦による日付表示を指す。そして、3時位置は陰陽五行、9時位置は日付・月・閏(小窓)、12時位置は時辰(1日を12分割した時法)を示すインダイヤルが配置され、中国暦を把握することができる。加えて12時位置の小窓には干支の動物たちがイラストで表示され、6時位置にムーンフェイズも備わる。
ケースの素材には、グラン・フー・エナメルのグリーン文字盤との組み合わせは初となるプラチナを採用。ケースバックからのぞくローターには蛇の絵が精緻に彫刻され、天然ルビーとともに「乙巳」の漢字が刻まれている。
操作性にも優れ、特許取得済みのブランパン独自のアンダーラグ・コレクター機構により、指で簡単にカレンダー表示の調整が可能だ。これにより、誤操作を防ぎ、機構の損傷を最小限に抑えることができる。チョコレート色のアリゲーターレザーストラップは、グリーンのダイヤルと美しく調和し、さらなる高級感を加えている。
スイス生まれのウォッチメゾンが、中国文化へのリスペクトを表す「ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー」。ブランパンの美学と技術が結集した、新たな年の訪れを祝うにふさわしい一本と言えるだろう。