菅原敏、新詩集『珈琲夜船』を刊行。珈琲を片手に、見知らぬ夜の旅に出る「小舟」としての一冊

  • 文:門倉奈津子
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幅広い表現活動を行っている詩人・菅原敏が第4作となる詩集『珈琲夜船』を刊行。

 

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『珈琲夜船』菅原敏 著 かじおかみほ 写真 雷鳥社 ¥2,200

3年ぶりとなる待望の新刊は、《タンザニア》《コロンビア》などの珈琲豆の産地を冠した詩、スターバックスWEB連載「A Cup of Poem」からの詩のほか、珈琲や旅にまつわる詩31編を収録。詩集には、2019年にフランスのナダール賞を受賞した写真家・かじおかみほによるモノクロ写真と、あとがきには文芸誌『群像』にて発表されたエッセイに加筆修正した「珊瑚と珈琲」を別丁で挟み込んでいる。

 

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冬の日、ぜひ温かなコーヒーとともに香り立つような詩を味わってみたい。

 

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2025年1月5日(日)、刊行を記念し、銀座・森岡書店にて一編の朗読を売る店「菅原朗読店」を開催。
詳細は菅原敏 Instagramにて。

 

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菅原敏(すがわら・びん):詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。近著に『かのひと超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、『季節をぬいで ふたりは潜る』(雷鳥社)。東京藝術大学 非常勤講師も務める。

雷鳥社

www.raichosha.co.jp