さまざまな「本」が知的好奇心を満たすように、上質なシャツを纏えば知性が漂い、学びや気づきを得た時のように背筋が伸びる。俳優・中島歩が愛読書と送る、シャツのある日常。
重たいコートを脱ぎ去る季節がやってきた。今特集では、老舗ブランドの新作や最旬シャツカタログに加え、アウターや小物との合わせなど、さまざまな視点からシャツを紐解く。無限の可能性を秘めるシャツの楽しさを、存分にお届けする。
『シャツからはじめる』
Pen 2025年5月号 ¥990(税込)
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これまで演じてきた役柄の残像か、または『武蔵野』などで知られる明治時代の小説家・国木田独歩の玄孫というノーブルな先入観からか──。中島歩という俳優にはなぜか、「シャツ」というイメージがしっくりくる。
「シャツを着ている人でいたい、という思いはあります。先日お亡くなりになったデヴィッド・リンチは常にシャツでしたよね。第1ボタンまで留めた、あのスタイルが好きでした。あとはジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスもシャツ。彼らの装いや、そこから漂う雰囲気に憧れているところはありますね」
シャツを着ることは、本を読むことに似ている。本にはさまざまな種類があり、それはシャツも然り。好きなものを選び、好きな時間に、好きな場所で読書を楽しむように、シャツの選びやこなしも自分の好みや理想とするスタイルに合わせて、自由に楽しみたい。
「持参した3冊がそうだったように、読書には、自分を成長させてくれるという期待感がある。シャツも同じように、自分を少し大人にしてくれるという期待を込めて着ているのかもしれません」
彼はこれからも変わり続けるために変わることなく、本を読むように、シャツを着る。
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同素材のスカーフカラーが、レザーシャツに華を添える

愛読書1『TRIP TRAP』
金原ひとみ 著 KADOKAWA
「ある女性の10代から20代にかけての旅を切り取った短編集ですが、その時々で世界の見え方や感じ方が変化していくのが面白い。金原さんの描く物語は僕にとって前代未聞でいつも驚かされる。現代文学の前衛的で自由な魅力を感じます」
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シワ加工によって引き立つ、レーヨン生地の軽やかさ

愛読書2『かもめ・ワーニャ伯父さん』
チェーホフ 著 神西 清 訳 新潮社
「『かもめ』は演技を始めた時から大好きな戯曲です。19世紀のキーウに生きた自意識過剰な若者の苦悩に驚くほど共感できました。その普遍性にこの戯曲が上演され続ける理由があります。いつかやってみたい作品のひとつです」
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クラフツマンシップが伝わる、リネンのセットアップ

愛読書3『DUB入門 ルーツからニューウェイヴ、テクノ、ベース・ミュージックへ』
河村祐介 監修 Pヴァイン
「ダブとの出合いは僕にとってすごく重要な体験で、以降はどんな音楽も、サウンドの効果を身体で感じるような聴き方になりました。最近では仕事においても正しさを追求せず、なにがより効果的であるかを重視するようになりました」
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エフォートレスかつモダンな、都会の日常着

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都会に美しく映える、メゾンこだわりの“赤”

【スピンオフ動画】俳優・中島歩の仕事術
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