「結局欲しいのは白と黒」。GDC×Hanesのコラボから“究極のパックTシャツ”が誕生

  • 文:倉持佑次
Share:

ファッションの世界で「ベーシック」という言葉が持つ真の価値を再定義する試みが始まった。スタイリスト・フォトグラファー・クリエイティブディレクターとして多方面で活躍する熊谷隆志が手掛けるストリートブランド「GDC(ジーディーシー)」と、1901年創業のアメリカを代表するアパレルブランド「ヘインズ」が初のコラボレーションを実現したのである。

250106_0139.jpg
キャンペーンビジュアルでは、熊谷隆志の盟友である俳優・窪塚洋介を起用。

両ブランドが追求したのは、究極のTシャツという名の原点回帰だ。ベースとなったのはヘインズが最高の白と黒を追求した「Hanes T-SHIRTS SHIRO」と「Hanes T-SHIRTS KURO」。この厳選されたTシャツに、GDCならではの解釈を加えた結果、単なるベーシックを超越した一着が誕生した。

ヘインズの代名詞である赤ラベルで使用している糸を双糸にして編み上げた7.0ozの天竺生地は、着心地の良さを保証するだけでなく、適度な厚みと落ち感を実現している。やや後ろ下がりとなるラウンドネックやゆとりのある丸胴ボディは、着る人を選ばない普遍性を獲得。袖口・裾のブラインドステッチや肌あたりを考慮したタグレス仕様など、細部へのこだわりも見逃せない。

GDCによる最大の革新は、通常別々にパッケージングされる白と黒のTシャツを、あえて1つのパッケージに収めた点だろう。各ボディにはそれぞれ同色のロゴとウイングモチーフが刺繍され、パッケージにもGDCロゴを配したウイングモチーフのステッカーを貼付。SHIROとKUROを一体化させるというコンセプトは、対極にあるものの共存を表現している。

キャンペーンビジュアルには、GDCと長年の関係を持つ俳優・窪塚洋介を起用。熊谷自身がレンズを通して捉えた窪塚の表情は、静と動の狭間にある一瞬の真実を映し出し、プロダクトの持つクリーンな世界観と呼応する。

2025年3月に活動を再開したGDCと、百余年の歴史を持つヘインズの邂逅は、原点回帰と革新という一見相反する価値の融合を実現した。本アイテムは、4月11日(金)12:00よりGDC代官山フラッグシップストアとオフィシャルオンラインストアにて販売される。

シンプルであることの難しさと、基本に忠実であることの強さ。両ブランドが紡ぎ出した一着は、移ろいやすいファッションの潮流の中で、普遍的な価値を静かに主張している。

スクリーン ショット 2025-03-31 に 11.17.38 午前.png
最高の白Tと黒Tを追求したヘインズが独自製法で生み出したホワイト&ブラックの2枚セット。
250322_007.jpg
クルーネック部分にはボディと同色のウイングモチーフの刺繍が施される。
250322_009.jpg
脇に縫い目のない丸胴仕様。
250322_010.jpg
袖と裾部分はクリーンな仕上がりのブラインドステッチを採用。
スクリーン ショット 2025-03-31 に 11.19.39 午前.png
パッケージもオリジナル。¥9,900
250106_0164.jpg
250106_0180.jpg
250106_0091.jpg

GDC

https://gdc.tokyo/