「夢のような場所」が誕生したと話題の新スポット、フードコート「P.」が、4月29日二子玉川にオープンした。
 
舞台は、玉川髙島屋S・Cの西館ストリート。二子玉川駅側と二子玉川商店街側をつなぐこの通りに「P.」は誕生した。地元の人たちが“スウェットとビーサンで来れる場所”、を目指して開発がスタートしたという「P.」。“P. Friends”と呼ばれる、個性的な4つの飲食店で構成する「P.」は、元々駐車場だったことから着想を得て、Public / Park / People / Pass / Play / Place / Private …とあらゆる「P」を内包し、さまざまな視点から奥行きのある空間を生み出した。
　
“P. Friends”に名を連ねるのは、池尻大橋のワインレストラン「Massif」による「Mini Massif」、中目黒のモダンネパール料理「ADI」によるカレースタンド「ADICURRY」、世界のクラフトビールシーンを牽引する「Mikkeller」のバーガーショップ「Mikkeller Burger」、そして東京を代表するNYスタイルピザ「PIZZA SLICE」。朝のコーヒーから食後の一杯まで、あらゆるシーンを彩るラインナップは、街に開かれた広場のような解放的で心地よい雰囲気を演出する。

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空間を手掛けたのは、建築家・元木大輔氏率いるDDAA。

その中心的存在となるのは、空港のターンテーブルのように中央をくねくねと走る大胆なカウンター。その先端は“でべそ”のように街に飛び出し、中と外の境界をあいまいにしながら人と街を緩やかにつなぎ合わせる。「街角のコーヒースタンドのように、ふらり立ち寄れて、心地よく滞在できる空間を目指し、外の通りに近い場所にカウンターを配置した」と元木は話す。カウンターを中心に据えることで、「自然と人が中心を向き、同じ場をシェアしている感覚が生まれる。ひとりで訪れても“つながり”を感じられる」とその設計に込める思いを語ってくれた。
 
ファサードラインは、元々あった外壁から大きく内側へセットバック。表の通りにゆとりを生み出し、店内の活気が街へと溢れ出す設計にした。全面に設けた引き戸は、開放すれば空間全体が街と一体化し、誰もが自由に出入りできる仕様に。さらに一部には回転窓も設置され、開け放つことで内外をつなぐカウンターが出現。細部に至るまで、“街とのつながり”を徹底的に追求した。 

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気になる4つの“P. Friends”を紹介しよう。
 
1つ目は、「P.」の飲食ディレクションを手掛けたMax Houtzagerによる池尻大橋のワインレストラン「Massif」の姉妹店「Mini Massif」。ここでは、朝はコーヒーや焼きたてのペイストリー、午後はナチュラルワインと相性の良いメインや小皿料理を提供。シンプルなチーズやシャルキュトリー、軽やかな野菜料理からしっかり満足感のある麺料理まで、コンパクトかつカジュアルになった「Massif」の世界を堪能できる。

 

 

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2つ目は中目黒の人気ネパール料理「ADI」による「ADICURRY」。“Slow food quickly”を掲げ、丁寧に作った料理をファストフードのようにカジュアルなスタイルで提供する。わずか8席のコース料理中心となる「ADI」の味を気軽に楽しんでもらいたいと開発したカレーをチャイやオリジナルスパイスジントニックとともに提供する。ここで提供するカレーは、これまで数々のポップアップイベントで提供するたびに即完売していたというから、その美味しさは折り紙付きだ。

 

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そして3つ目は、渋谷にも店舗を構え、世界のクラフトビールシーンを牽引するクラフトビールブルワリー「Mikkeller」によるバーガーショップ「Mikkeller Burger」。神田にあった「Mikkeller Burger」が移転する形で“P. Friends”に仲間入り。10種のタップから提供するこだわりのクラフトビールに合わせたバーガーやポテトフライなどを提供する。

 

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最後は「PIZZA SLICE」。東京で 10 年以上にわたり愛され続けているニューヨークスタイルのピザショップ。タイムレスなニューヨークと東京がミックスした空気感とともに二子玉川の人たちを迎え入れる。

今日はビールとハンバーガー、明日はピザとワイン。来るたびに無限の組み合わせを楽しめる「P.」。二子玉川に誕生したこの新たな“広場”が、街に新しい活気とエネルギーを吹き込んでいくだろう。