
バーボン樽やシェリー樽といった伝統的なものから、日本酒カスク、ポートワインカスク、栗カスクなど、40種類以上もの樽の個性を活かしたウイスキーづくりをしてきた江井ヶ嶋酒造。100年以上にわたり蒸留の技を研ぎ澄ませてきた彼らが、シングルモルトジャパニーズウイスキーの新たなブランド「香掬(カスク)」を発表した。
ブランド名の「香掬」は、ウイスキーの熟成に用いられる最小単位「カスク(樽)」と、香りを「すくう(掬う)」を掛け合わせたもの。江井ヶ嶋酒造の多彩な樽で熟成した原酒、それぞれの特性や香りの複雑さを、職人の技で丁寧にすくい上げることを目指して誕生した。
ラインアップは2種。1つ目は、江井ヶ嶋蒸留所がリリースしてきたシングルモルトの中でも、単一カスクでの熟成としては同社過去最長の15年熟成となる「オールドシェリーバット 15年」。40年以上前にシェリー酒の熟成に使用されていた希少な古樽を用い、時の流れに磨かれたまろやかさと奥深い余韻を堪能できる。15年のあいだに失われるエンジェルズシェアのため、ボトリング数502本と限られた貴重な一本だ。
2つ目の「オロロソシェリーカスク5年 ピーテッド」は、フェノール値50ppmのヘビーピート麦芽を使用し、芳醇な果実味をもたらすオロロソシェリー樽で5年間熟成。スモーキーな香りと重厚な甘みが絶妙に交差しているのが特徴だ。
発売は5月20日より全国の酒販店および公式オンラインショップにて。日本のウイスキー文化に新たな一頁を加える「香掬」。その香りに酔いしれてみてはいかがだろうか。

