村田知晴やハビエル・オジェロスら、世界の一流シェフたちによる超豪華ディナー! スペインの料理学会が京都で開催

  • 文:Pen編集部
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『菊乃井』の村田吉弘や村田知晴をはじめ、日本とスペインのトップシェフが集結。

スペインのマドリードで22年間開催されている、全世界から著名なシェフが集う世界的な国際料理学会「マドリード フシオン アリメント デ エスパーニャ (Madrid Fusión Alimentos de España)」 。昨年には日本に初上陸を果たし東京と京都で開催、日本のグルメの世界でも急速に注目度が高まっている。京都では昨年に続き今年も開催され、ザ・リッツ・カールトン京都「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」の井上勝人や京都・菊乃井の村田知晴、スペインからは二つ星レストランのリカール・カマレナらが登場する、豪華なガストロノミーの祭典となった。

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Narisawaの成澤由浩やザ・リッツ・カールトン京都「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」の井上勝人も参加。

それぞれの強烈な個性が調和した、完璧なディナーコース

「マドリード フシオン」は、世界の料理界を左右する学会として知られ、食のプロフェッショナルが集い最新の料理トレンドを紹介してきた。新しい試みや技術を共有することで、シェフだけではなく「食」に関係するすべての人が学べる場を提供している。美食を求めてその土地を訪れる“ガストロノミーツーリズム”の先進国とも言われるスペインならではのイベントだ。

今回は、2日にわたって各シェフからプレゼンテーションが行われ、両日とも夜にはガストロノミーディナーのイベントが開催された。

初日の講演では、「自然と共鳴するガストロノミー」「土地と人類学」「発酵と健康」など多彩なテーマで料理人や専門家が登壇し、食の未来について発表した。

夜には、ザ・リッツ・カールトン京都のレストラン「La Locanda」にて、スペシャルディナーを開催。日本とスペイン、そしてアジアの要素が織り交ぜられたメニューが提供された。ディナーを振る舞ったのは、ルカ・ファンティン、チェレ・ゴンザレス(「Gallery by Chele」/マニラ・フィリピン)、井上勝人(「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」/京都・日本)、成澤由浩 (「Narisawa」/東京・日本)、ハビエル・オジェロス(二つ星「Culler de Pau」/スペイン・ポンテベドラ)。

ハビエル・オジェロスからは、“一口のキノコ”、“カンバードス産ホタテ 豚のスープとガリシアケール”。成澤由浩からは、アワビの“ラグジュアリーエッセンス”、“五穀豊穣”。チェレ・ゴンザレスからは、“ココナッツとエビのフィリピン風タマレス”、“昆布蒸し魚 ココナッツのピルピルソース”。ルカ・ファンティンからは、“イカ墨のたこ焼き キャビア添え”、“春菊と鮎のカリカリ揚げ添え リゾーニパスタ”。井上勝人からは、“ウニ 海苔煎餅”、“近江牛フィレ 獅子唐辛子”。

普段一堂に揃うことがない一流シェフたちがそれぞれの個性を発揮しながらも、調和の取れたコースとして完成されていたのは、さすがとしか言いようがない。ペアリングではスペインワインや日本酒が提供され、参加者らはその調和にも終始感動がとまらない様子だった。

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「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」の井上勝人シェフによる“近江牛フィレ 獅子唐辛子”。ほろほろにとろけるフィレ肉の旨みに、獅子唐辛子の香りが優しくマッチした一皿だ。
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かつて銀座ブルガリタワーのレストランで腕を振るったルカ・ファンティンによる、“イカ墨のたこ焼き キャビア添え”。

井上勝人シェフによるスペシャルディナーが、7月にも開催予定

2日目のプレゼンテーションは、漁業、ワイン、日本料理、発酵、持続可能性などに焦点を当てた内容。その後のディナーは、井上勝人が初日に続いて登場したほか、リカール・カマレナ(二つ星「Ricard Camarena」/スペイン・バルセロナ)や峯村康資(蒼/東京)、村田知晴(三つ星「菊乃井」/日本・京都)、アルベルト・ラウリック(一つ星「Dos Palillos」/スペイン・バルセロナ)らがそれぞれ至極の料理を提供した。真鯛やマグロ、赤座海老などの魚介類と、イベリコ豚や近江牛など、この日もバラエティ豊かな食材に、一流の調理が施された完璧なディナーコースとなった。

また、ザ・リッツ・カールトン京都では、来たる7月17日と18日、井上勝人シェフが、東京・浅草の名店「HOMMAGE(オマージュ)」 ミシュラン二つ星のオーナーシェフ・荒井昇とともに、コラボレーションディナーを開催予定。荒井シェフは、フランス料理の技法に日本の美意識を重ね、独自の世界を築くとも評される。浅草と京都、歴史深い町で研鑽を重ねるふたりのシェフによる協演は、どんなコースになるのだろうか。こちらも要注目だ。

ザ・リッツ・カールトン京都

【7/17, 18 限定イベント】
“FOUR HANDS DINNER” シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue × オマージュ Hommage コラボレーション