
70年代の金字塔『ジョーズ』を皮切りに、サメはスクリーンの中で進化を遂げ、やがてB級映画の世界で独自の王国を築いてきた。その“サメ愛”を一堂に集めた『第二回東京国際サメ映画祭』が、池袋HUMAXシネマズで8月3日まで開催されている。世界各国の個性豊かなサメ映画15作が集結する、日本でも類を見ない“サメ映画特化型映画祭”だ。
昨年夏に開催された第一回は、長編6本と短編5本を4日間で上映し、累計1000人以上が劇場に足を運んだ。待望の第二回となる今回は、開催日数も上映作品も大きく拡大。そして、海外から監督を招待し、『ジョーズ』50周年を“勝手に”祝うという遊び心も面白い。
オープニングを飾った“幻の国産サメ映画”『ジョーズ・イン・ジャパン』のHDリマスター版や、劇場公開1周年を記念した応援上映の『温泉シャーク』をはじめ、ワールドプレミア作品4作やジャパンプレミア作品7作と、昨年を遥かに凌ぐラインアップに注目が集まっている。その中でも、1936年製作ながら日本では幻となっていたオーストラリア映画『WHITE DEATH』の上映や、8月の全国公開に先駆けてクロージング作品として披露される『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』など、国や時代、実写、アニメを横断する多彩さが際立つ。さらに、古代エジプトとサメを掛け合わせた『サメナプトラ』、サメウイルスで凶暴化する人々を描く『CHUM』など、想像を絶する作品も目白押し。全作品の上映スケジュールとチケット情報は公式サイトで確認できる。
人類の想像力は、いかにサメを進化させてきたのか。今年の夏は、サメの背びれを追って、スクリーンの海へ飛び込んでみてはいかがだろうか。


『CHUM』©SRS CINEMA,2023,ALL RIGHTS RESERVED


『OUIJA SHARK 3』© Wild Eye Releasing, LLC

『温泉シャーク』© 2024 PLAN A inc.

『第二回東京国際サメ映画祭』
8/3まで池袋HUMAXシネマズにて特集上映※上映時間およびチケット情報は公式サイトにて記載
東京都豊島区東池袋1-22-10
https://tokyoshark.wixsite.com