【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『「国語」と出会いなおす』

「学生時代に国語の授業は得意だったけれど、文学のことはよくわからない」という人は、決して少なくないかもしれない。その逆のケースも考えられるだろうが、そもそも「国語」と「文学」は切り離されたままのものなのだろうか? まずは自身にそう問いかけ、場合によっては考えを改め、その関係性を“再設定”してみるべきではないか。なぜなら両者は本来、手を取り合う関係性にあってしかるべきものなのだから。現役国語教師で批評家の著者はこうした考え方に基づいて、国語と文学について問いなおす。
※この記事はPen 2025年8月号より再編集した記事です。