
大阪の都市と暮らしの変遷を、定点から振り返るXRコンテンツ『大阪百世(おおさかももよ)』が、7月18日(金)より大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」で開始される。江戸初期から現代までの大阪400年の歴史を、360度VR映像で振り返る。都市構造や人々の営みが時代とともにどう変化してきたのかを、体験的に学ぶことができる。


コンテンツの視点は、堺筋と平野町通が交差する地点。町人文化の中心地として賑わい、近代以降は大阪のビジネス街として発展してきた場所だ。時代は「大坂夏の陣」から始まり、「徳川大坂城下」「大塩平八郎の乱」「大大阪時代」「大阪大空襲」など、歴史の転換点となる12のシーンで構成。建築様式、衣服、交通、祭り、戦争の影響などを通じて、都市の記憶が丁寧に映像化されている。


VR映像の監督は、国際映画祭での受賞歴もあるジョナサン・ハガード。時代考証は今昔館の有識者が監修し、エンターテインメントと教育的要素の両立が図られている。上映前には、布と立体柱で構成された空間演出が設けられ、“時間の流れ”を象徴する演出から没入体験へと誘う。都市が積み重ねてきた時間の厚みを身体で感じることのできる、新しいかたちの展示だ。
『大阪百世』
開催期間:2025年7月18日(金)から
開催場所:大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」
大阪府大阪市北区天神橋6-4-20 大阪市立住まい情報センター8階
https://phantom-film.com/blue/