
京都での自分の家になれるホテルです。
この「クロスホテル京都」は。
どこにでも出掛けられる、アクセス抜群の旅のハブ。
神社仏閣、カフェ、レストラン、美術館と次々に移動する観光途中でも、サッと部屋に戻り一休みできる快適な拠点。
まるで京都にマンションを借りたような気分です。
それを強く感じたのは、京都市内を巡り疲れてきた夕方遅くに「今日はもう終わりでいいか。家に帰ろう」と心のなかで呟いたとき。
意外にも「家」という言葉が頭に浮かんだのです。
いつもなら「ホテルに戻ろう」と考えるのに。
それくらい親しみを感じた宿泊体験でした。

クロスホテル京都はオリックス ホテルズ&リゾーツが運営するホテルです。
ビジネスユースでも使いやすいミドルクラスの価格帯ながら、2018年にオープンしたときのコンセプトは「カジュアル ラグジュアリー」。
泊まってみてこの表現がぴったりだと感じましたね。
モダンなインテリアで、マテリアルにも安っぽさは皆無。
上質な暮らしとリンクする高級感を漂わせるつくりです。
小洒落たカフェくらいの温度が好きで、ゴージャス&リッチすぎるホテルの内装に苦手意識があるわたしにはちょうどいいバランスでした。
ここは京都です。
新築ホテルがどれほど贅を尽くそうとも、何百年もの歴史を積み重ねてきた神社仏閣の風格に敵うはずもありません。
むろん大正時代に建てられた商家である町家や古民家のワビサビの味わい深さにも遠く及ばず。
心を沈めたくなる素晴らしい体験は、ホテルの外に広がっています。
寝るときや身支度を整えるときはビジネスライクな部屋で十分と思うわたしのような人は、リーズナブルに泊まれるクロスホテル京都が宿泊のいい選択肢のひとつになると思います。

なにより嬉しいのは夜に遊んでも徒歩ですぐ帰れる便利な立地。
京都市内でもっとも賑わう繁華街にあります。
百貨店、ファッションの店、飲み屋、食事処の昔と現在が入り混じるエリア。
最寄り駅は三条大橋駅と京都市役所前駅ですが、観光客がよく利用する京都河原町駅へもすぐ歩けます。
さらに四条大橋を渡り鴨川を越えれば、そこは舞妓さん、芸子さんで有名な祇園エリア。
カフェも食事処も夕方5時、6時によく閉まる京都のなかでも夜まで動いているレアな土地ですが、懸念していたホテル周辺の騒々しさは感じませんでした。
館内に一歩入ると静けさに包まれます。
一泊した11月上旬の夜は京都河原町にある京都高島屋の地下惣菜売り場を覗き、鴨川沿いのカフェに立ち寄りカプチーノをテイクアウトして帰宅。
なんだか京都の住人になった気分です。

さて部屋を見ていきましょうか。
実は今回の宿泊はクロスホテル京都から提案された宿泊体験です。
メディア関係者として招いていただきました。
どんな部屋に案内されるのかまったく不明でしたが、もっともベーシックな「スタンダードツイン」のようです。

いいところはまず、このクラスのホテルにしてはバスルームとトイレが別々になっていること。
落ち着いた気分で過ごせました。
ネット書き込みでよくコメントされているように、クリーンで清潔だったのも印象的でした。
さすがは2020年にミシュランガイド京都で3ツ星を手にしたホテルだけありますね。
ネット書き込みが高評価ばかりで逆に怪しんでしまいましたが、杞憂に終わりました。

ただ広さは残念ながら狭めでしたね。
ひとりでは十分な広さですが、ツインベッドでも二人宿泊はしんどいかもしれません。
(気にしない人はOK)
荷物をちゃんと置けるテーブルがなく(小さなスペースならふたつある)、椅子も座りにくい小型丸椅子が二脚(と折り畳み椅子)。
いつもはホテルに入るとまず、スマホや財布などの小物類をテーブルにぶちまけ、ドカッと椅子に座りカメラ機材の充電をはじめるのが旅先でのワークフロウなわたしはテーブルがないことに困り「どうやって行動しようかな?」と考えてしまいました。
丸椅子をテーブル代わりに使い、残りはベッドの上に置くしかないという結論に至りましたが、モヤモヤは拭い去れず。
ここで仕事は無理ですね。
パソコン片手にロビーフロアに降りていくのが正解のようです。
折り畳み椅子でなく折り畳みテーブルがあったら、どれほどありがたかったか。
ただ同じスタンダードでも、グレードアップさせたダブルベッドのスタンダード キングなら背もたれつきの椅子2脚としっかりしたテーブルが用意されているようです。
ここならカップルで泊まっても飲み物を置いてくつろげるでしょう。
こんどプライベートで泊まるときは、ひとりでの取材旅でも予算と相談しつつ上のランクの部屋にしようと思います。

宿泊に特化しているクロスホテル京都はトレーニングジムなどの様々な施設を設けていません。
ご自慢は併設するレストラン「キハル ブラッセリー」。
朝食もここで取ります。
日中は外部の人も自由に利用するレストラン。


ビュッフェは洋食から和食までバリエーションが豊富。
原則として西洋人が9割という宿泊客の趣味に合わせているようです。



茶そば、抹茶フレンチトーストなどの日本メニューもたくさん。
前日に食べ逃したとき、ホテル朝食で発見すると嬉しいんですよねー。
京都の店に行くと突然「今日は夜営業しません」とか「お休みです」とかの紙がペラッと貼られていることよくあるじゃないですか。
東京ではまず許されないマイペースぶりにもだいぶ慣れてきたものの、食べれなかった悔しさは残ります。
その思念をホテル朝食で解消。




和食、洋食の皿をつくってみました。
その後ちゃんとひとりで平らげましたよ。
撮影だけの食べ物の無駄はしない主義です。
ホテルのアドレスは以下。
クロスホテル京都
京都市中京区河原町通三条下る大黒町71-1
TEL:075-231-8831
https://cross-kyoto.orixhotelsandresorts.com/
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コピペでのアクセスをお願いします。
京都への旅に求める和の風情を寝泊まりする場所にも強く求める人は、旅館や町家改装のホテルを選ぶといいかもしれません。
一方で街中でアクティブに行動して非日常を愉しみ、自分だけの空間では日常に戻りたい人は宿泊候補になるホテルだと思います。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

