「靴と腕時計」Vol.3
スタイルの要となる"靴"と"腕時計"——。両者のベストなマッチングを考える。今回は、1990年代以降に創業したフランス・パリ発のブランド、ヴェジャとベル&ロスを合わせる。
機能と目的を重視したフランス発ブランド
今回選んだスニーカーは、2005年創業のフランス・パリ発のサステナブルブランドであるVEJA(ヴェジャ)と、CFCLによる初のコラボレーションモデル。
ベースとなったのは1990年代のオールドスクールな佇まいを持つヴェジャの定番「V-90」だが、本作はそこから大胆な「引き算」がなされている。アイレットを裏側に隠してシューレースを収納し、ロゴの主張も極限まで抑制。アッパーには耐久性と上質さを兼ね備えたリVEJA独自開発の素材「NOLYN(ノーリン)」を採用し、素材そのもののテクスチャーを際立たせた。B Corp 認証企業同士のコラボレーションだけに、その素材選びには一切の妥協がない。
この足元に合わせたいのは、同じくフランスにルーツを持ち、1994年に創業したベル&ロスの「BR-03 ブラック スティール」だ。コックピットの計器をそのまま手首に移植したような「四角の中に丸」というデザインコードは、ブランドの絶対的なアイコンである。2023年のアップデートにより、ケースサイズを41㎜へと縮小。ラグを細く調整することで、現代の都市生活になじむ装着感を手に入れた。一方で、ブラックの文字盤とコントラストの効いたホワイトのインデックスは視認性が高く、プロフェッショナルのためのツールとしての矜持に満ちている。
社会や環境への責任を美学に変えるスニーカーと、機能性を極めてデザインへと昇華させた腕時計。そこには、現代的なフランス流のエスプリが共通して流れている。