アディダス「スタンスミス」とA.ランゲ&ゾーネ「1815」。ドイツ流のミニマルな美しさが高相性【靴と腕時計 Vol.4】

  • 写真:丸益功紀(BOIL)
  • スタイリング:野上翔太
  • 文:Pen編集部
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腕時計¥4,455,000/A.ランゲ&ゾーネ(TEL:0120-23-1845) スニーカー¥13,200/アディダス オリジナルス(アディダスコールセンター TEL:03-6732-5461) ジャケット¥42,900、デニムパンツ¥30,800/ともにアー・ペー・セー (アー・ペー・セー カスタマーサービス TEL:0120-500-990)

「靴と腕時計」Vol.4


スタイルの要となる"靴"と"腕時計"——。両者のベストなマッチングを考える。今回A.ランゲ&ゾーネ「1815」とアディダス「スタンスミス」、ドイツ発ブランドを合わせる。

「引き算」が導き出した、究極の普遍性

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左:A.ランゲ&ゾーネ「1815」 右:アディダス「スタンスミス」

アディダス不朽の名作「スタンスミス」。1973年の命名以来、「世界で一番売れたスニーカー」としてギネスブックにも認定されたこのコートシューズは、スポーツ出自でありながら、ジャケットスタイルにもなじむ極限のミニマリズムを体現している。 アッパーのスリーストライプスをベンチレーションホール(通気孔)に置き換えるという大胆な「引き算」。クリーンなトゥに、シュータンのアイコニックな肖像画。特にヒールタブまで「ホワイト」で統一し、そこに「ゴールド」のロゴを配した今回のモデルは、定番のグリーンよりも一層ドレッシーで、無垢な気品さえ漂わせる。

この足元に合わせたいのは、ドイツ時計の最高峰、A.ランゲ&ゾーネの「1815」だ。ブランド創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの誕生年を冠したこのモデルは、ザクセンの時計づくりの伝統を最も純粋な形で継承するドレスウォッチである。 視認性を極めたアラビア数字、外周を走るレイルウェイ・ミニッツトラック、そして美しく焼き入れされたブルースチールの針。これらすべての要素が、ただ「時間を告げる」という機能のために研ぎ澄まされている。一見すると控えめなホワイトゴールドのケースだが、その裏側には「3/4プレート」や「ハンドエングレービング」といった、狂気的なまでの手仕事によるムーブメントが潜む。34㎜のケースサイズは抑制の効いたエレガンスを一層引き立てる。

この二つをつなぐのは、質実剛健なドイツ生まれという共通項、そして「静寂」という名のミニマリズムだ。スニーカーのヒールで輝くゴールドのロゴと、時計のケースに使われた18Kホワイトゴールドの深みも呼応する。価格にして数百倍の開きがある「ハイ&ロー」な組み合わせだが、その精神性と品格において、両者は対等な関係を結んでいるのだ。

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1815/手巻き、18Kホワイトゴールドケース、ケース径34mm、パワーリザーブ約72時間、アリゲーターストラップ、シースルーバック、3気圧防水。¥4,043,600

靴と腕時計