タンメンから奇跡の一本松まで、三陸海岸で訪れたい5つのスポット

  • 写真・文:鈴木修司
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ビームスジャパンの鈴木修司です。今月の旅の舞台は、宮城県から岩手県へ掛けての“三陸海岸”沿い街々です。

旅全体として見れば仙台から始まり秋田で終わる長いものでした。仙台まで新幹線で向かい、到着して間もなく手配していた車に乗り換え、まず向かうのは“石巻”ですが、大切な腹拵えのため早速に“塩竈”へ寄り道です。


1. まずは寄り道、“塩釜・来来軒のタンメン”

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何度か訪れた“来々軒”さんで好物の“タンメン”を頂き、ここからの長旅に備えます。見た目通りの素朴な味わいですが、これぞ“町中華”といった感じの店の雰囲気やサービスも魅力です。

2. ホヤぼーやが待っている、“道の駅大谷海岸”

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石巻では以前からお世話になっている水産加工食品メーカーさんとみっちりと商談を行い、街を散策する暇もなく、次に向かうは今晩の宿泊地の“気仙沼”です。

ここから本格的に三陸海岸に沿っての旅が始まりますが、この地域の貴重な情報を得るべく寄ったのが、気仙沼の手前にある“道の駅 大谷海岸”。特産品の品揃えが充実で、なんと言っても目の前に太平洋が広がる素晴らしい立地もあって、かなりオススメな場所です。

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残念ながら私がついた時には日が暮れていましたが、昼間なら見られただろう美しい景色のために再訪を誓いました。それとこちらの道の駅、震災前にはJR気仙沼線の“大谷海岸駅”が併設されていたそうで、その名残で敷地内に線路の一部が見られ、長く周辺住民から愛されている大切な場所と感じることも出来ました。

もちろん、あれこれと食品中心にお土産を購入しましたが、ここで見つけた気になるキャラクターが“ホヤぼーや”です。衝動買いですが、ホヤぼーやのイラスト入りワンカップ酒も購入。

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3. 感動級のチン刺しと出合う、“居酒屋ぴんぽん”

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日暮れからだいぶ経ってしまいましたが、無事に太平洋屈指の港町“気仙沼”に到着です。流石に暗いと魅力も半減なので、街の散策は翌日にし、一日の疲れを癒すべく目当ての居酒屋に直行いたします、

そこで訪れたのは気仙沼の名居酒屋の“ぴんぽん”さんですが、聞いたことないものがメニューにズラリでした。気仙沼は近海マグロ漁が盛んと聞いてきたので、ここでしか味わえないものを期待しましたが、まさに期待通りのラインナップでした。

まず紹介したいのが、“チン刺”と呼ばれるマグロの心臓の弁のお刺身です。言われなければ、まずマグロと気づかない代物。まるで牛か豚のモツのような食感と味わいで、もちろん新鮮なので臭みもまったくなく、感動級の美味さでした。他にもマグロのエラ身の唐揚げ、白子など、希少な部位が目白押しで、地酒とも相まって忘れ難き夜となったのでした。

4. “気仙沼港”で、震災からの復興を願う

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 翌朝は早起きして、気仙沼港の周辺を散策しました。まず訪れたのは、小高い丘の上にある“気仙沼市復興祈念公園”。震災の状況をしっかりと確認できましたが、被害で亡くなられた方々の冥福を心より祈り、引き続きの復興を願ってきました。

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 津波などの被害で一変した街並みですが、微かに以前の名残を感じつつ商店街を歩いて見ます。そこで気になったのが、古い造りの酒屋です。お店に入って気づいたのが、昨晩のマグロ尽くしに合わせて頂いた地酒“両国”の直営店で、しかも“ホヤぼーや”のワンカップ酒もこちらのものでした。運命を勝手に感じつつ、ここでしか買えない“純米吟醸酒福宿”を買わせて頂き、朝から大満足です。

5.陸前高田で、“奇跡の一本松”に祈念

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更に三陸海岸沿いに北上して、陸前高田、大船渡、釜石を目指します。以前からの希望で、陸前高田にある“高田松原津波復興祈念公園”に寄ったのですが、こちらは“奇跡の一本松”で知られた場所。生憎の雨模様でしたが、こちらでも冥福をしっかりと祈り、更なる発展を願ってまいりました。それに、品揃えや施設が充実した道の駅も併設されているので、是非とも訪れて頂きたい場所です。

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その後、“釜石”までで三陸海岸の旅は終わり、そこからは内陸に入り、次の宿泊地である岩手県は“盛岡”を目指しました。駆け足での旅となりましたが、久々に訪れた“三陸海岸”は、やはり自然も地域性も豊かな素晴らしい場所でした。

公共交通機関だと若干不便かもしれませんが、道路もしっかりと整備され、要所にある道の駅はどこも魅力的ですし、どの港町もそれぞれのキャラクターが活かされています。何より海の幸に恵まれ、私が見た限りでも、マグロはもちろんですが、フカヒレにホヤ、アワビに帆立に牡蠣、鯖に鮭、そしてワカメに昆布、すべてが揃ってしまうほどの充実ぶりです。

 いろいろとお話しさせて頂きましたが、まだまだ紹介しきれていないですし、現地に来てみて、皆さんそれぞれの楽しみ方で“三陸海岸”を存分に味わって頂ければと思う次第です。

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター鈴木修司が日本の魅力を紹介! 

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鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

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1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。