【落合陽一が語る攻殻機動隊】中学生の頃に「テクノロジーが発達しても“犯罪”はなくならない」ことを学んだ

  • 編集&文:栁澤 哲
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時代を象徴するクリエイターにも多大な影響を与え続けてきた、攻殻機動隊。メディアアーティストとして活躍の場を広げる落合陽一が受け取ったメッセージから、その真価を読み解く。

日常のツールとして急速に浸透したAIは、過去に例を見ない早さで進展している。そんな世界をネットの普及前、80年代末に予見した『攻殻機動隊』を、デザイン、都市論、宗教学など多様な視点から紐解いた。“新たな古典”と呼べる奥深き作品世界へ、いざ、飛び込もう。さらに、『攻殻機動隊』とPenがスペシャルコラボした「笑い男」ステッカーの付録付き。本誌だけの特別仕様で蘇る限定アイテムにも注目だ。 

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デジタル化は進んでも、社会は変わらない

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落合陽一●メディアアーティスト。1987年生まれ。2010年より作家活動を始め、境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。25年に日本国際博覧会テーマ事業プロデューサー。

小学生の頃に押井版を観た記憶はありますが、僕の場合は中学生で観た神山監督の『S.A.C.』のほうが影響力は強いと思います。攻殻機動隊の面白さは「テクノロジーが発達しても人間は罪を犯す」という普遍性にある。『ドラえもん』には怠け者であるのび太がいるのに対し、攻殻機動隊の登場人物は犯罪者たちです。テクノロジーがいくら発達したとしても“犯罪”という概念は消失しないというところに目をつけたから、昼寝が好きな小学生と同じくらい名作になっているのだと思います。

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印象的なシーンと話すのが、『S.A.C. SSS』で描かれる「貴腐老人」にまつわるエピソード。「少子高齢化という問題を抱えつつも変わらない日本という意味では、かなり近いのではないか」©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

 

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