コンバース史上最も硬派な新レーベル「ロイヤルスター」誕生! 黒レザーでアップデートされた名作を徹底解説

  • 写真:丸益功紀(BOIL)
  • 文:栁澤 哲
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「ロイヤルスター」の第一弾となる3足。左:「ロイヤルスター OS」 中: 「ロイヤルスター SC」 右: 「ロイヤルスター WP」

コンバースから新たなレーベル「ロイヤルスター」がローンチする。シューズデザイナーの竹ヶ原敏之介を監修に迎え、往年のアーカイブを現代の視点と伝統技術によって再構築したレザーコレクションは、間違いなく履くほどに愛おしくなる。

起点となったのは、アーカイブへの敬意

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バスケットボールシューズとして、1974年に誕生した「ワンスター」。スエードにはじまり、スムースレザー、ハイカットとバリエーションは広がった。

「コンバースのアーカイブには、ストリートカルチャーやスポーツのハイライトを常に足元から支えてきた歴史があり、いまなお続くヘリテージモデルにはその記憶やアイデンティティが染み込んでいます。それらの背景や重みを再認識するために、本来の存在感を視覚化する必要があると思いました」とは、竹ヶ原敏之介が寄せた言葉である。

さまざまなスポーツやブームにおける時代のハイライトを足元から支えたコンバースの名作シューズを、現代の視点で再構築し、職人技や伝統技術をもってつくり上げる「ロイヤルスター」。

展開する3モデルすべてに、やわらかく、しっとりとした肌触りが特徴のオイルステアを使用。そんなアッパーからソール、ハトメやライニングに至るまで、全パーツを特殊な加工によるジェットブラックで統一。さらに硬度の異なる2層構造の「リアクトインソール」を搭載し、究極のミニマリズムと高い機能性を両立させている。

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左:シュータンにはモデル名をはじめ、ベースとなったモデルが誕生した年が明記されている。 右:レーベル名が記された「リアクトインソール」。

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「ワンスター」を、質感高くブラックアウト

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「ロイヤルスター OS」¥74,800

まず紹介するのが、1974年に誕生したコンバースを代表するアイコンのひとつ「ワンスター」を、極限までミニマルに仕上げたモデル「ロイヤルスター OS」。オリジナルとは異なり、アッパーの外腰のみにエンボスで施されたスターモチーフが、さりげなくもアイデンティティを主張する。 

無駄を削ぎ落としたデザインは、スムースレザーの上質な風合いと、竹ヶ原が追求する"整合性と幻想の共存"というものづくりの哲学を体現している。

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アーカイブ。高耐久性のライニングやクッション性のあるソールを搭載しているのも画期的だった。

「ワンスター」は、バスケットボールシューズにおいてそれまでのキャンバス素材から、より耐久性に優れたレザー素材によるアッパーを求める声が高まったなか生まれたモデル。レザーの供給面や製法上の難しさから、わずか2年間しか製造されず、1985年に復刻されるまで幻のシューズとなっていた。

控えめでありながら、厚めに設定したソールも重厚な佇まいを演出する「ロイヤルスター OS」。足元で確かな存在感を放ってくれる。

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素押しによる、さりげなくも目を引くスターモチーフ。

 

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左:アウトソールは内部にポリウレタンを注入することでクッション性を確保。 右:シュータンの裏にはシリアルナンバーが入る。

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「スタークルーザー」を、クライミング風に再構築

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「ロイヤルスター SC」¥85,800

1970年代のランニングシューズから着想を得たクラシックなデザインと、極上の履き心地を追求した機能を併せ持つレーベルとして、2023年に誕生した「スタークルーザー」。そのエッセンスを取り入れたモデルが、この「ロイヤルスター SC」だ。 

最大の特徴は、クライミングシューズに用いられる金具のアイレット。エンボスによるシェブロン&スターロゴを内腰のみに施した、流れるような美しいアッパーのなかで、堅牢な雰囲気をもたらしている。

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ルーツは、そのカラーから「青りんご」の愛称で親しまれた「スターファイヤー」。

「スタークルーザー」は、1977年に発売されたランニングシューズ「スターファイヤー」をベースとしている。言わずもがな、この「ロイヤルスター SC」はスエード×ナイロンのコンビネーションではないが、反り上がったヒール部分のソール形状に、往年のランニングシューズの面影を感じる。 

重厚な印象のレザーシューズでありながら、あえてつま先に芯を入れないことで、やわらかな足なじみと軽快な履き心地を実現している。

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アイレットはもちろんシューレースまで質感の美しさにこだわっている。
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左:「スタークルーザー」の特徴である、ヒール部分が反り返った厚手のソール。 右:アウトソールには「ビブラム」を採用し、優れたグリップ力と安定性を確保。

「ロイヤルスター」の詳細を見る

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あの「ウエポン」が、端正かつラグジュアリーに

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「ロイヤルスター WP」¥85,800

最後は、1986年に誕生したコンバースを代表するバスケットボールシューズ「ウエポン」を現代的にアップデートした「ロイヤルスター WP」。レザーを贅沢にまといながら、くるぶしをホールドするY字型のサポートカッティングシステムをしっかり踏襲している。

その「Yバー」でさらに特筆すべきは、オリジナルよりも太く設定し、細かなステッチワークによって輪郭を際立たせている点。ボリュームのある一足を引き締めると同時に、武骨さをもたらすのにもひと役買っている。

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マジック・ジョンソンが履いていたのがイエローとパープルからなる、このレイカーズカラー。

発売当時、NBAのスタープレイヤーであるマジック・ジョンソンとラリー・バードが着用し、豊富なカラーバリエーションも相まって大ヒットを遂げた「ウエポン」。現在も多種多様なカラーをまとって復刻されているが、これほどまでにストイック、かつラグジュアリーな一足は過去に例がない。

職人技によるディテールへの徹底的なこだわりが、デザイン性、機能性、そして快適性を高次元で融合させた、力強さあふれるモデルだ。

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左:特徴的な「Yバー」は元来、くるぶしを固定させるための機能ディテール。 右:職人の手作業による素押しのシェブロン&スター。
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クッション性に優れたポリウレタンのミッドソールとラバーを組み合わせた、斬新な構造による厚みのあるソール。

レザーという素材は、履くほどにその人の時間が刻まれていく特別なものだ。「ロイヤルスター」はどのモデルも過度に主張することはなく、履き手のひとりひとりが自ら表情を描くことができる余白がある。

コンバースの矜持であるものづくりへの情熱をベースとし、アーカイブへの敬意を起点に新たな価値を生み出す「ロイヤルスター」は、3月6日に発売。

コンバースインフォメーションセンター 

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