【植物マニアの聖地】壁一面を覆う植物の正体とは。世界各地の優良種が集う「バンダカ」で、 ビカクシダの奥深き世界へ

  • 写真:河内彩
  • 文:Pen編集部
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バンダカ プランツ ギャラリー トーキョー

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原産地で木に着生するビカクシダは、鉢植えにとらわれず空間を飾るアートに。公式サイトでは、育て方から原生地をめぐる旅行記まで、読み応えあるコラムが充実。

植物愛好家のあいだで“聖地”と称されてきた「バンダカ プランツ ギャラリー トーキョー」が、恵比寿ガーデンプレイス脇に路面店として移転オープンした。扉を開けた瞬間、視界いっぱいに広がるのは、壁一面に並ぶ圧巻のビカクシダ。その数は約100株。鉢植えという概念を軽やかに飛び越え、まるで彫刻やレリーフのように空間へと溶け込んでいる。

主役となるビカクシダは、原産地では樹木に着生して育つ植物。その独特なフォルムと成長のプロセスに惹かれ、オーナーの高橋宏治は世界各地の原生地を巡りながら、個体のセレクトからオリジナル品種の開発まで一貫して手がけてきた。店頭に並ぶ株はすべて、育成環境から流通まで細やかに管理されたものばかり。最良のコンディションで迎えられるのも、この店ならではだ。

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自社でていねいに育てた幼株は、どれも唯一無二の表情を持つ。
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モンステラをはじめとする、ビカクシダ以外の植物も充実。

 新店舗では、植物を“育てる”だけでなく、“選ぶ楽しさ”にもフォーカス。今昔ラボの石川真澄をはじめとするクリエイターとのコラボレーショングッズや、胞子から育てるビカクシダをテーマにしたガチャガチャなど、思わず手を伸ばしたくなる仕掛けが随所に散りばめられている。植物と人との距離をぐっと縮める、遊び心あふれるアプローチが印象的だ。

また、公式サイトでは育て方の基礎から原生地を巡る旅の記録まで、読み応えのあるコラムも充実。購入後の時間まで含めて、植物との関係性を丁寧に育てていく姿勢が伝わってくる。アートピースを選ぶように、暮らしの中へ迎え入れる一株を探す。バンダカは、植物を通して空間と時間の感覚を更新してくれる場所だ。

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アイスランド出身のイラストレーター、ラン・フライゲンリングが手掛けたブランドオリジナルのトートバッグ。ビカクシダの生態をモチーフに、ユーモアの効いたメッセージを添えたイラストが印象的だ。

vandaka plants GALLERY TOKYO

住所:東京都目黒区三田2-4-8
営業時間:13時~20時(月、水~金)11時~19時(土、日、祝)
定休日:火
https://vandaka-plants.com