サンデー アパート
蔵前のレトロな街並みのなかでひときわ細長い築60年超のビル一棟を、まるごとリノベーションした「SUNDAE APART」は、地下1階から4階までをゆるやかに編み上げた複合空間だ。店名が示す“サンデー”のように、甘さや遊び心、そして日常の居心地が層をなして重なる。
名物は、ロゴを大胆に焼き印したモダンな今川焼き。低糖度の茜丸あんこを使い、やさしい甘さに仕立てた一品は、熊本のGluck Coffee SpotやAppartementの豆で淹れるコーヒーと好相性だ。今川焼きを載せる器は、スタッフ自らが空気感をイメージして焼き上げたもの。ゆらぐ曲線が、手仕事の温度を静かに伝えてくれる。
1階でオーダーした後は、地下の静かな空間でひとりの時間を楽しむもよし、光が差し込む4階で街を眺めながらくつろぐもよし。さらに、「アボカドトーストエッグ」や「タマゴサンドイッチ」といったモーニングプレートの提供もスタート。メニューはお店の公式SNSでチェックしたい。各階にラジオが備えられているのも、この店らしい気配りだ。ひとりで訪れても、音に包まれながら自然と肩の力が抜けていく。
2階には「部屋にあったら面白い」を合言葉に、照明やおもちゃなどLAOTOURセレクトの国内外ヴィンテージ雑貨や家具が並ぶ。どこか懐かしく、それでいて新しい。日常の延長線上にある小さな発見を誘う空間だ。甘いものを味わう場所でありながら、ここは“居場所”そのものを楽しむための拠点。蔵前の余白にそっと腰を下ろし、自分のペースで時間を重ねてみたい。