【編集部も通うワインバー】グラス¥1,000均一。店主のライブ感と小皿料理に再訪必至、清澄白河の立ち飲み「Ball」

  • 写真:河内彩
  • 文:Pen編集部
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ボール

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厨房をぐるりと囲むコの字のカウンター。立ち飲みならではの距離感が、自然な会話と心地よい緊張感を生む。

清澄白河の静かな通りに、あたたかな灯りをともす小さなナチュラルワインバーがある。店名の「Ball」が示すのは、円のようにシンプルでありながら、ルールやアイデア次第でいかようにも転がる存在。8席ほどの立ち飲みスタイルで、ワインと料理、そして人との対話を軽やかに交わすための空間だ。

この店の魅力は、美味しいワインと料理を肩肘張らずに楽しめること。日本各地からフランスをはじめとする海外産まで、幅広くセレクトされたナチュラルワインは、その日の気分で自由に選べる。初めてでも素直に味わえるやわらかなラインアップと、グラスワインすべて¥1,000均一という潔さが、日常の一杯をぐっと身近にする。

料理は¥500と¥1,000の二価格に絞った明快な構成。ちらし寿司を思わせる色鮮やかな「アジのサラダ」や、自家製豆板醤がアクセントの「チューリップから揚げ」、しっとりと旨みを閉じ込めた「ローストポーク」など、小皿でありながら満足度は高い。軽やかな酒肴から食べ応えのある一皿まで、ワインとの相性を意識したラインアップは、自然とグラスを重ねたくなる心地よさがある。

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ちらし寿司を思わせる色鮮やかな「アジのサラダ」(¥500)。グラスワインは各種¥1,000均一で、気軽に重ねられる。
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自家製豆板醤が味の決め手の「チューリップから揚げ」(¥1,000)。

設えにも、この店の遊び心が息づく。厨房をぐるりと囲むコの字の特注カウンターは安川流加によるもの。カウンター越しに見える店主のリズミカルな手さばきが、この場の空気をつくる。IKEAのボウルを素材にした照明は、身近なものに少しの工夫を加えることで生まれる美しさを示す象徴的な存在だ。視線が自然と交差し、初対面同士でも言葉が転がり出す。ここでは会話もまた、ひとつの肴になる。

清澄白河という街の余白に溶け込む、さりげない熱を秘めた一軒。ふらりと立ち寄り、気づけば長居してしまう。そんな夜が、また次の一歩を連れてくる。

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円と長方形のみで構成されたロゴは妻・加藤奈摘がデザイン。真っ白な外観は街の余白に溶け込みながら、静かに存在感を放つ。

Ball

住所:東京都江東区三好3-8-3
営業時間:16時~22時(水~金)15時~21時(土、日、祝)
定休日:月、火 ※詳細はインスタグラムを参照
Instagram@ball_wine