2026年に発表された最新チタンケースモデルについて、Pen Onlineの過去記事から抜粋して紹介する。
1. LVDB-03 GMT ルイ・ヴァリウス
ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングが、またひとつ高い次元へと昇った。独立系時計師との協業プロジェクト第3弾となる「LVDB-03 LOUIS VARIUS プロジェクト」は、現代の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるドゥ・ベトゥーンのデニス・フラジョレを迎えた、まさに夢のコラボレーションである。
発表されたのは、「LVDB-03 GMT ルイ・ヴァリウス」という腕時計。まず目を奪われるのは、美しい「青」だ。ドゥ・ベトゥーンの代名詞である熱酸化処理されたブルーチタンの「タンブール タイコ」ケースは、深遠な宇宙そのものにも見える。ダイヤルにはホワイトゴールドのピンと金箔で描かれた天の川が広がり、そこには「LV」の文字が星座のように隠されている。ルイ・ヴィトンが掲げる「旅の真髄(こころ)」と、デニス・フラジョレが追求する天文学的な時間の概念が、完全にシンクロした証である。
裏を返せば、その技術的頂点が露わになる。搭載されるキャリバーDB2507LVは、ドゥ・ベトゥーンの技術とルイ・ヴィトンのサヴォアフェールが融合した傑作だ。ブリッジには「コート・ドゥ・ベトゥーン」と呼ばれる現代的な装飾が施され、ムーブメントには「Louis cruises with Denis(ルイはデニスとともに旅に出る)」という、なんとも粋な言葉が刻まれている。だが、この時計の真価は、単体で語ることはできない。
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2. タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ
2026年、タグ・ホイヤーのアヴァンギャルドなウォッチコレクションに、「タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ」が加わる。
タグ・ホイヤー カレラ コレクション初のラトラパンテ(スプリットセコンド)複雑機構を搭載し、目を見張る最先端のデザインと歴史的なヘリテージがいかにして共存し得るかを体現する、タグ・ホイヤーにとって極めて重要な節目を刻むモデルだ。
1860年の創業以来、タグ・ホイヤーは3世紀にわたり、クロノグラフを極め続けてきた。そして、ホイヤー家の4代目となった若きジャック・ホイヤーが、スイス時計製造界における既成概念を打ち破り、現代的なアプローチを導入した、いわばブランドの黄金期となる1963年にデビューを果たしたのがタグ・ホイヤー カレラだ。
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3. シーマスター ダイバー300M ミラノ・コルティナ2026
オリンピックの記念モデルには、どうしても当たり外れがある。ロゴを配しただけで終わってしまう時計も、残念ながら少なくない。その点で、オメガが発表した「シーマスター ダイバー300M ミラノ・コルティナ2026」は、最初から空気が違っている。
2月6日に開幕する冬季オリンピックを前に登場したこのモデルは、スピードマスターに続く冬季五輪モデルの第二弾。ホワイトセラミックとグレード5チタンを主素材に採用した。雪と氷に覆われた世界、そして極限環境で戦うアスリートたちを想起させる素材選びだ。軽さと強度を高次元で両立しながら、43.5㎜のケースに確かな存在感を宿している。
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4.セイコー アストロン Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ 限定モデル
1969年に登場した世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」の名を受け継ぎ、2012年に発売された世界初のGPSソーラーウォッチが「セイコー アストロン」だ。
その限定モデルは、ケースとブレスレットにブラックを採用し、インデックスや時分秒針など随所に散りばめられたゴールドカラーを際立たせている。また、ダイヤルリングに記されたタイムゾーン表示の1、4、5も、セイコー創業145周年にちなんでゴールドカラーに染められている。
5.タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ
スイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーが新作「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」を発表した。アイコンモデル「モナコ」に大胆な解釈を加えた600本限定のこのタイムピースは、F1ナイトレースの高揚感を腕元に宿す一本だ。
ネオンに照らされた街並みをエンジン音とともに瞬く間に駆け抜ける――。まるで映画のワンシーンを思わせる光景が、このモデルのインスピレーション源となった。高速走行と鮮明なコントラストが織りなすF1ナイトレースの世界観を、ドラマチックな色使いと立体的な構造美で表現している。