「靴と腕時計」Vol.6
スタイルの要となる"靴"と"腕時計"——。両者のベストなマッチングを考える。今回はプーマとタグ・ホイヤーから、レーシング由来のアイテムを合わせる。
サーキットの機能美が宿る、シルバーとブラックのコントラスト
今回選んだスニーカーは、プーマの伝説的ドライビングシューズである「スピードキャット メタリック」だ。 1990年代後半に誕生した「スピードキャット」は、もともとプロドライバーがペダル操作の感覚を極限まで研ぎ澄まし、わずかでもラップタイムを縮めるために開発された超薄型シューズがルーツである。
丸みを帯びたラウンドトゥとフラットなヒールは、まさにタイトなドライバーズシートでの実用性を追求した「用の美」の結晶だ。本作は、そのシャープなシルエットを近未来的なメタリックシルバーのレザーアッパーで再構築。ブラックのプーマロゴとの鮮烈なコントラストが、アスファルトの上で洗練された存在感を放つ。
この足元に合わせたいのは、同じくモータースポーツのDNAを色濃く受け継ぐ、「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」だ。 1963年に過酷なモーターレースに挑むドライバーのための計器として誕生した「カレラ」。現在もそのレーシング・スピリットは色褪せることなく、都市を駆ける大人たちの腕元で熱を放ち続けている。
最新作では、往年の名作を彷彿とさせるドーム型サファイアクリスタル風防の「グラスボックス」デザインを採用。のサファイアクリスタル風防を採用。タキメータースケールと文字盤を立体的に覆うこの造形は、あらゆる角度からの視認性を確保する実用的な進化である。サテンとポリッシュ仕上げを施した41㎜の堅牢なステンレススティールケースに、赤を効かせた精悍なブラックダイヤル。その心臓部には、約80時間のパワーリザーブを誇る自社製キャリバー「TH20-01」が力強く脈打っている。
このふたつを繋ぐのは、紛れもなく「レーシング」という共通言語だ。 極限のスピードに挑む者たちのために削ぎ落とされたスニーカーの機能美と、瞬時の判断を支えるクロノグラフの精密さ。そして、ステンレス・スティールの硬質な輝きと、メタリックレザーの近未来的な艶のシンクロニシティ。サーキットで培われたストイックな機能美は、都市という新たなコースにおいても色褪せることはない。
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ/自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径41㎜、パワーリザーブ約80時間、シースルー爆、100m防水。¥1,149,500
