【セイコーがこだわりすぎた腕時計7本】セイコーのデザイナーたちの偏愛がつまった「こだわりすぎた腕時計展」が開催!

  • 文:宇佐美智隆
  • 写真:Pen編集部
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セイコーが「power design project 2026 こだわりすぎた腕時計展」を東京・南青山のライトボックススタジオで開催中だ。「power design project」は2001年から2009年まで、セイコー社内で行われていた実験的な試みのこと。デザイナーが日常業務とは異なるスタイルでブランドの未来を考え、その年ごとに決められたテーマに基づいて時計の可能性を追求するプロジェクトだった。

2022年に復活をとげた本プロジェクトは、既存の概念にとらわれないデザインのあり方と可能性を実際の腕時計として具現化して提案するイベントへと進化。

第4回となる「こだわりすぎた腕時計展」では「腕時計への偏愛」をテーマに、デザイナーが時計に欠かせない要素を深く掘り下げ腕時計へと昇華させた、オリジナリティあふれる7つのタイムピースが展示されている。

会場1階では、7つのタイムピースを解説パネルやデザイン案とともに展示。切削加工による切削痕を時計全体に拡張した腕時計や、曲面と光の反射の美しさにこだわった腕時計など、デザイナーの時計愛が随所に感じられるタイムピースを見ることができる。すべての時計は実際に触れることができ、普段なかなか見られないケースバックやムーブメントの動きなどをじっくり鑑賞できるのも時計好きにはたまらない。

2階には「power design project」の概要や7つの時計の動画解説、セイコーの歴史的なタイムピースなども展示されている。特に2022年の第1回目に展示された腕時計と、本プロジェクトがきっかけとなって製品化されたモデルが同時に見られるのは貴重。デザイン案が実際に製品化されていく過程を想像して楽しむことができる。

筆者が訪れた初日にはギャラリートークが開催されており、機構やデザインに対するデザイナーの熱い想いを伺うことができた。140年以上の歴史の中で生み出されてきたセイコーの数々のタイムピースが、実験的なトライ&エラーによって形作られていることを肌身で感じられる本展示会。ぜひ現地で体験してほしい。開催は3月29日まで。

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「切削痕」を時計全体へ拡張し、デザイン化した腕時計。精緻な加工技術が幾何学的な世界観を演出する。

 

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「球面」と光の反射をテーマにした腕時計。ケースバックも曲面となっており、ベゼルやケースはそれぞれ異なった磨き上げを施すこだわりよう。

 

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金属板の表面に型を押し当てることで繊細な模様表現を行う「型打ち」。本モデルではダイヤル上に四季の変遷を表現した。

 

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機械式時計のもっとも古典的な機構である「手巻き」。本モデルではベゼルを回すと連動してリューズが回転。アナログで巻き上げる楽しみを再確認できる時計だ。

 

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本来、時刻を読み取るための指標となる金属のパーツである「棒略字」。さまざまなカットを施しダイヤル模様とすることで、複雑に反射する光の芸術へと変化した。

 

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「曜日表示」にスポットライトを当てた腕時計。漢字、英字、数字自体をデザインとして捉えた日本らしさを感じる時計でもある。

 

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時計の針は、英語で「Hands(手)」。本モデルは猫(セイコーのオリジナルキャラクター「テンちゃん」)の「手針」で時刻を表示。可愛らしさに隠された高度な加工技術も必見。

『power design project 2026 こだわりすぎた腕時計展』

開催期間:~2026/3/29

会場:LIGHT BOX STUDIO(東京都港区南青山5丁目16-7)

開館時間:11時~20時。※入場は19:45まで。

料金:無料

https://www.seiko-seed.com/powerdesignproject2026/