【巨匠の遺作に住む】フランク・ロイド・ライト晩年の建築「ノーマン・ライクス邸」が売りに。宿泊も可能

  • 文:Rikako Takahashi
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アメリカ・カリフォルニア

Courtesy of Luxury Homes

「近代建築の三大巨匠」フランク・ロイド・ライトが、最後に手がけた住宅「ノーマン・ライクス邸(サーキュラー・サン・ハウス)」が売りに出されている。価格は約880万ドル。約14億円で、憧れのフランク・ロイド建築があなたの持ち家になるかもしれない。

「有機的建築の集大成」が売りに

「落水荘」や「カウフマン邸」、「グッゲンハイム美術館」など生涯で1000件以上の設計を手掛けたフランク・ロイド・ライト。彼が死去した1959年に設計されたのが、米アリゾナ州フェニックスにあるノーマン・ライクス邸だ。

1967年、フランク・ロイド・ライトの元弟子ジョン・ラッテンベリー(タリアセン・アソシエイテッド・アーキテクツ)がプロジェクトを引き継ぎ、建設した。1995年には改修工事も行われている。

フェニックス山脈保護区を見渡す丘の上、約1600坪の敷地に建つ。重なり合う円形のアウトラインと柔らかな薄香色が印象的。周囲の乾燥した砂漠気候に溶け込みながら、重厚な存在感も放っている。

フランク・ロイド・ライトは多作だが、円形の幾何学を取り入れた設計は珍しい。日々形を変える砂漠と一体化するようなノーマン・ライクス邸は、まさに彼が提唱していた「有機的建築」の集大成と言えるだろう。

プール、インテリアにうっとり

そんなノーマン・ライクス邸が、不動産会社Realty ONE Groupによって市場に出ている。価格は約880万ドル(約14億円)だ。

3ベッドルーム・3バスルーム、延床面積は約287平方メートル。砂漠の強烈な直射日光を避けつつ、美しい山々のパノラマを楽しめるよう、計算された位置に広々としたリボンウィンドウ(横長窓)を配置している。

三日月形のプールに、うっとりすること間違いなし。プールサイドにほどよく陰が差すのも、円形の壁の利点だ。円形の壁に沿って造り付けられた、インテリアにも注目。フィリピン・マホガニーを使用した収納やデスク、ソファーに何を置こうか、夢が広がる。

購入できずとも……

さすがに購入はできない、という建築マニアに朗報。まだ買い手がついていないノーマン・ライクス邸には、Airbnbで2泊から宿泊できる。値段は時期によって変動するが、例えば4月1日からの利用だと2泊で約92万円。宿泊人数に応じた価格設定ではないため、大人数で計画すれば意外とお得……かもしれない。

Courtesy of TheCreativesAgent

Rikako Takahashi

編集者/翻訳者/ライター

東京在住。大学院で翻訳論を研究後、メディア会社に勤務。フリーランス活動で複数の媒体に寄稿中。海外ニュース&エンタメ、カルチャー記事など広く担当。好きなものは旅、猫、夜。

Rikako Takahashi

編集者/翻訳者/ライター

東京在住。大学院で翻訳論を研究後、メディア会社に勤務。フリーランス活動で複数の媒体に寄稿中。海外ニュース&エンタメ、カルチャー記事など広く担当。好きなものは旅、猫、夜。