【板垣李光人が注目する4ブランド】ファッションを愛する板垣、2026年春夏最新を4者4様の着こなしで魅せる

  • 写真:TISCH(MARE)
  • スタイリング:行定幸治(No.2)
  • ヘア:Tsubasa Dicky
  • メイク:NOBUKO MAEKAWA(Perle)
  • 編集&文:上野ルミ
Share:

毎シーズン、コレクションの情報チェックを欠かさないファッション好きの板垣李光人。注目する4人のデザイナーの新作に袖を通した彼は、なにを感じ、どう着こなすのか。

2026年、ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターの交代が続く中、各メゾンのクリエイションは日々更新され、伝統と革新が交差する新たな世界が生まれつつある。今回は、各ブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちを紐解き、いま手に入れたいアイテムを紹介。 彼らが生み出す“新たな伝統”を見逃すな。

『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』
Pen 2026年5月号
Amazonでの購入はこちら
楽天での購入はこちら

FB-サシカエ1.jpg

板垣李光人●俳優。2012年、俳優デビュー。25年、映画『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。主演映画『口に関するアンケート』が26年公開予定。俳優業のほか、アートの分野で絵本発売、初個展を開催するなど、幅広く活躍中。

アレッサンドロ・ミケーレを敬愛する板垣。ヴァレンティノのシンプルなノーカラーのジャケットは、メンズらしいピンストライプ地だがくるみボタン、裏地のバラ柄などジェンダーレスなテイスト。「ネックレスはおもちゃっぽさもあるけれど、すごくハイファッションでミケーレっぽいですね」。ウールジャケット¥484,000、金ボタンのデニムパンツ¥187,000、シャツ(参考商品)/すべてヴァレンティノ ネックレス¥259,600、タイ¥36,300/ともにヴァレンティノ ガラヴァーニ(ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL:03-6384-3512)

板垣李光人が纏うのは、デザイナーへのリスペクト

板垣李光人をファッションに目覚めさせたのは、当時アレッサンドロ・ミケーレが手掛けていたグッチの圧倒的な世界観だ。服はもちろん、会場、音楽、ライトなど、デコラティブなショーも衝撃的だったという。ミケーレがヴァレンティノに移り、彼の手によるオートクチュールを目にした時も、同じようにときめいたそうだ。

いまのファッション界におけるデザイナー交代劇を、板垣はどう見ているのか。

「転換期を見られるのはうれしいですね。なにが発表されるのか、どう変わるのか。期待と不安がある。ボッテガ・ヴェネタからシャネルに移ったマチュー・ブレイジーにも期待しています」

今回、4つのブランドを選んだのは板垣自身。袖を通した感想を聞くと、「流れが面白かったです。ソリッドな服、ノーブルな服、エッジの効いた服……着替えるたびに異なる思いを感じることができました。デザイナーがつくり、ショーで発表した服に袖を通すことは、彼らの哲学、いままでなにを見てきたか、愛してきたか、どういうものに囲まれてきたか、それらをすべて自分に纏うことだと思う。言葉で言い表せない高揚感に包まれます。デザイナーに対するリスペクトを改めて感じました」

撮影時、表情やポーズはもちろん、指先にまで神経を張り巡らせる。板垣はやはり演者でありアーティストだと感心させられた。しかしファッションについて語る彼は、表現者である前に、ひとりのファッション好きな青年であった。

---fadeinPager---

この髪の色に合わせて、いまは黒やグレーが着たくなる

FB-サシカエ2.jpg
ラフ・シモンズが協働するプラダの新作は、ウエスト部分に大きなポケットが付いたオーバーサイズプルオーバーシャツに、淡いトーンのコットンタートルネック、若草色のポプリン素材のスラックスというコーディネート。「色みや襟元のディテールがラフっぽいですよね。背景の絵と前髪の直線がシンクロしていて面白いですよね」と板垣。タートルネック¥253,000、パンツ¥187,000(ともに参考色)、シューズ¥144,100(すべて予定価格)、プルオーバーシャツ(参考商品)/すべてプラダ(プラダ クライアントサービスTEL:0120-45-1913)

ファッションとアート、どちらもすごく近い存在

FB-サシカエ3.jpg
パープルとクリームの糸を織り交ぜたジャカードステッチにより1点1点が異なる表情を生むハーフジップセーターは、ファレル・ウィリアムスが手掛けるルイ・ヴィトンより。ヘムのフリンジにも遊び心があふれる。「着るとテンションが変わるのが、ファレルのつくる服。一段階違うところに気持ちが持っていかれて、着ていると楽しくなれる」。セーター¥426,800、コットンシャツ¥213,400、レーヨンショートパンツ¥184,800、ソックス¥42,900、シューズ¥190,300/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアント サービスTEL:0120-00-1854)

着る人を雄弁に語る、ファッションは名刺代わり

FB-サシカエ4.jpg
ムッシュ ディオールが憧れた18世紀の貴族やナポレオンを体現する、ディオールのケープ。あたたかみのあるニットでつくるのがジョナサン・アンダーソンらしい。ケープの下はニットにシャツとデニム。左岸の学生たちのスタイルと貴族の融合がファーストコレクションのテーマだ。「ドレープの美しいケープを“ちゃんと”力を抜きながらつくってしまう。ジョナサンは本当にメンズの服づくりが上手ですよね」。ニットケープ¥1,550,000、ニット¥330,000、コットンシャツ¥170,000、デニムパンツ¥210,000、シューズ¥175,000/すべてディオール(クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947)

関連記事

約8年ぶり、セリーヌに帰還したマイケル・ライダーが魅せる”洗練”【2026年注目のデザイナー&ディレクター】
キュレーション的発想でディオールの新時代を切り開く、ジョナサン・アンダーソン【2026年注目のデザイナー&ディレクター】
「ダンディズム」という美学でルイ・ヴィトンを成熟させる異才、ファレル・ウィリアムス【2026年注目のデザイナー&ディレクター】
デムナが導く、多様性に満ちた新グッチ・コミュニティ【2026年注目のデザイナー&ディレクター】

Pen0327売_表紙_RGB.jpg
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』 

Pen 2026年5月号
Amazonでの購入はこちら
楽天での購入はこちら