毎シーズン、コレクションの情報チェックを欠かさないファッション好きの板垣李光人。注目する4人のデザイナーの新作に袖を通した彼は、なにを感じ、どう着こなすのか。
2026年、ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターの交代が続く中、各メゾンのクリエイションは日々更新され、伝統と革新が交差する新たな世界が生まれつつある。今回は、各ブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブ・ディレクターたちを紐解き、いま手に入れたいアイテムを紹介。 彼らが生み出す“新たな伝統”を見逃すな。
『2026春夏ファッション特集 デザイナー&ディレクターファイル2026』
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板垣李光人●俳優。2012年、俳優デビュー。25年、映画『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。主演映画『口に関するアンケート』が26年公開予定。俳優業のほか、アートの分野で絵本発売、初個展を開催するなど、幅広く活躍中。
アレッサンドロ・ミケーレを敬愛する板垣。ヴァレンティノのシンプルなノーカラーのジャケットは、メンズらしいピンストライプ地だがくるみボタン、裏地のバラ柄などジェンダーレスなテイスト。「ネックレスはおもちゃっぽさもあるけれど、すごくハイファッションでミケーレっぽいですね」。ウールジャケット¥484,000、金ボタンのデニムパンツ¥187,000、シャツ(参考商品)/すべてヴァレンティノ ネックレス¥259,600、タイ¥36,300/ともにヴァレンティノ ガラヴァーニ(ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL:03-6384-3512)
板垣李光人が纏うのは、デザイナーへのリスペクト
板垣李光人をファッションに目覚めさせたのは、当時アレッサンドロ・ミケーレが手掛けていたグッチの圧倒的な世界観だ。服はもちろん、会場、音楽、ライトなど、デコラティブなショーも衝撃的だったという。ミケーレがヴァレンティノに移り、彼の手によるオートクチュールを目にした時も、同じようにときめいたそうだ。
いまのファッション界におけるデザイナー交代劇を、板垣はどう見ているのか。
「転換期を見られるのはうれしいですね。なにが発表されるのか、どう変わるのか。期待と不安がある。ボッテガ・ヴェネタからシャネルに移ったマチュー・ブレイジーにも期待しています」
今回、4つのブランドを選んだのは板垣自身。袖を通した感想を聞くと、「流れが面白かったです。ソリッドな服、ノーブルな服、エッジの効いた服……着替えるたびに異なる思いを感じることができました。デザイナーがつくり、ショーで発表した服に袖を通すことは、彼らの哲学、いままでなにを見てきたか、愛してきたか、どういうものに囲まれてきたか、それらをすべて自分に纏うことだと思う。言葉で言い表せない高揚感に包まれます。デザイナーに対するリスペクトを改めて感じました」
撮影時、表情やポーズはもちろん、指先にまで神経を張り巡らせる。板垣はやはり演者でありアーティストだと感心させられた。しかしファッションについて語る彼は、表現者である前に、ひとりのファッション好きな青年であった。
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この髪の色に合わせて、いまは黒やグレーが着たくなる
ファッションとアート、どちらもすごく近い存在
着る人を雄弁に語る、ファッションは名刺代わり
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