かつてないほど活発にファッション界が動いている2026年。誰がどのブランドに移り、どのようなコレクションを発表したのか?注目の最旬コレクションとともに、彼らのクリエイションを紐解く。
2026年、ファッション界において、激動とも言える時代が到来した。デザイナー、ディレクターの交代が続く中、各メゾンのクリエイションは日々更新され、伝統と革新が交差する新たな世界が生まれつつある。今回は、各ブランドの服づくりを担うデザイナー、クリエイティブディレクターたちを紐解き、いま手に入れたいアイテムを紹介。 彼らが生み出す“新たな伝統”を見逃すな。
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ピエールパオロ・ピッチョーリ
1967年、イタリア・ローマ生まれ。90年にフェンディでキャリアをスタートし、98年にヴァレンティノへ。2016年からは単独クリエイティブ・ディレクターを務め、人間性と人の手を重んじるクリエイションを行う。24年に退任し、25年バレンシアガのクリエイティブ・ディレクターに就任した。
1990年 フェンディ アクセサリー部門に加わる
2008年 ヴァレンティノ共同クリエイティブ・ディレクター就任
2016年 ヴァレンティノ単独クリエイティブ・ディレクター就任
2025年 バレンシアガ クリエイティブ・ディレクター就任
ピエールパオロ・ピッチョーリによる「バレンシアガ」
デニム素材のフーデッドジャケットとパンツには、全面にBALENCIAGAというロゴの刺繍が。まさにストリートとクチュールの融合を感じさせる傑作。
服の階級を取り払い、新生バレンシアガを実現
「クチュール界の建築家」とたたえられるクリストバル・バレンシアガが、1917年にスペインのサン・セバスティアンで創設した名門メゾンに2025年、長年ヴァレンティノを牽引したピエールパオロ・ピッチョーリが着任。
ピッチョーリのメンズデビューコレクションとなったのはFall 26だが、先行して展開されるアイテムを中心に、シーズンを先取り紹介したい。
創業者の根源的な手法を探求し、人間のフォルムを創造の中心に据える、ピッチョーリのバレンシアガ。最大の特徴は、クラシカルなテーラリングと現代のスポーツウエアを融合し、服装のヒエラルキーを完全に撤廃した点にある。
たとえばカシミアのケープやオペラグローブといったエレガントなピースを、ストリートウエアと躊躇なく掛け合わせる。これによりラグジュアリーという概念を「心理的な快適さと気軽さ」へと昇華。スポーツとテクノロジー、そしてクチュール哲学が交差するクリエイションで、メゾンの新時代を強烈に印象づけている。
バレンシアガの象徴的モデルが、ピッチョーリにより「Triple S.2」として進化。3層の靴底を統合した彫刻的なアウトソールを継承しつつ、流麗なフォルムとメッシュの増量により軽やかで快適な履き心地を実現。シューズ¥151,800(予定価格)
バレンシアガ
TEL: 0120-992-136
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