【海の京都を巡る】伊根の舟屋・宮津グルメ・天橋立etc…王道から知られざる名店まで“5つのオススメ”を紹介

  • 写真・文:鈴木修司
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ビームスジャパンの鈴木修司です。今月の旅の舞台は、“海の京都”と呼ばれる日本海に面した京都府北部の地域です。具体的には「伊根の舟屋」で有名な伊根町、そして京丹後地方の中心地である宮津市です。

1.『男はつらいよ』の舞台になった「伊根の舟屋」

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実は、「伊根の舟屋」の訪問は長年の念願で、その理由とは、私が大好きな映画『男はつらいよ』の中でも名作と名高い第29作『寅次郎あじさいの恋』の舞台だからです。主人公の寅次郎が珍しく告白を受けてしまう側の話ですが(いつもは一方的に惚れるだけ??)、そのマドンナ・かがりの故郷である伊根をわざわざ訪ねるのです。

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「男はつらいよ」ファンには堪らないシーンで「伊根の舟屋」は登場するのですが、それを抜きにしても、とても美しく、日本でもなかなか見られない風景に出会える場所です。この作品の公開は昭和57年なので、いまから44年前のこと。ですが、今回初めて訪れてみて、その面影を十分残していたので、ひとり感慨に耽ってしまいました。

2.舟屋群の中で見つけた、伊根の地酒「京の春」

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もちろん職業柄、伊根でもなにか面白いものはないかと探します。ふらふらと散策していると、目に入ったのが古い建物の軒先に吊られた「杉玉」でした。杉玉ということは、酒蔵があるのでは? と足を進めると、予想的中。湾ぎりぎりに拡がる舟屋群の中に見つけました。直売所のスタッフの方に念の為、質問してみましたが、間違いなくここでつくられたお酒ということで、1秒も迷うことなく購入を決めました。銘柄も「京の春」と、一足早い春を頂いたようで気分も上々です。

3.地元客で賑わう、宮津の名店「富田屋」

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伊根の話はこのぐらいにして、その日の宿泊地、宮津のことを。以前から知っていたものの、なかなか来れる機会がなかったのですが、「富田屋」さんという居酒屋を訪ねました。噂に違わぬ名店で、居酒屋好きとしては本当に堪らない場所で、すべてが揃っています。 

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駅前の好立地、名店らしい店構え、並々ならぬ空気感、早い時間帯にもかかわらず地元客で賑わい、メニューも豊富でリーズナブル(もちろん美味い)、そしてなんと! 宿泊までできるのです。たまたま隣に居合わせた80歳オーバーの老紳士ふたりとも意気投合し、宮津の歴史から文化まで色々と貴重な話も聞け、これぞ旅の醍醐味と思える楽しい時間を過ごしたのでした。富田屋さんで食事するだけでも宮津に来る甲斐があるのではと思うほど、忘れられない感動の夜となりました。 

4.“港町には名喫茶あり”な「珈琲館サイホン」

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と言ったものの、宮津の魅力はそれだけではありません。翌朝にモーニング目当てで伺った「珈琲館サイホン」も名店でした。こちらも宮津駅の目の前にあるどころか、昨晩楽しませていただいた「富田屋」の道挟んで目の前にあります。持論ですが、港町には名喫茶あり! です。いつの時代の話をしているんだとなりますが、風街港らしく、ゆったりとした雰囲気の店内が堪りません。

5.やっぱり外せない、日本三景「天橋立」

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朝食後に向かったのは、子供の頃の家族旅行以来の「天橋立」です。言わずと知れた“日本三景”のひとつですが、さすがに昔過ぎる記憶はほぼなし状態で、想像を超えたスケールの名所でした。時間にゆとりあれば、天橋立を歩ききりたかったのですが、ほんの途中で引き返して、ごく一部を堪能させていただきました。

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月並みな話ですが、日本人ならば一度は訪れておきたい場所です。欲を言えば、天橋立を渡りきった場所にある「元伊勢」と呼ばれる由緒正しい神社に参拝したかったので、また改めて、といたします。

商談を挟みながらの足早の“海の京都”の旅でしたが、限られた時間の中でも十分に楽しめる、内容の濃いものとなりました。京都の市内で留まりがちかもしれませんが、たまには日本海まで足を伸ばしてみるとよいかもしれません。間違いなく、新しい出会いがあり、想像以上に楽しんでいただけるはずです。

鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。