【大人の原宿散歩】花・香り・抹茶を“調合”する体験型ショップ「EW.Pharmacy #106」が拓く新しい感覚のラボ

  • 文:倉持佑次
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原宿・神宮前に誕生した「イーダブリュー・ファーマシー #106」が、静かに注目を集めている。2026年3月にオープンしたこのショップは、フラワークリエイティブスタジオのエデンワークスが手がけ、調剤薬局の“調合”というコンセプトを軸に、花、香り、そして味覚を横断する体験を提案する空間だ。

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花材やプロダクトが整然と並ぶ店内の一角。無機質な什器が素材の存在感を引き立てる。

もともと富ヶ谷でスタートしたイーダブリュー・ファーマシーは、来店者一人ひとりの感覚に寄り添いながら、花を選び、組み合わせる体験を提供してきた。新店舗ではその思想をさらに拡張。季節ごとに入れ替わる約12種のドライフラワーから素材を選び、オーダーメイドのアレンジメントへと仕立てるプロセスは、まさに“処方”に近い行為といえる。

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引き出し状のケースに収められた花材。色や質感の違いを視覚的に選ぶことができる。
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繊細なニュアンスカラーで構成されたスワッグ。

加えて今回、ロサンゼルス発のティーカンパニー「ロッキーズ マッチャ」が共同出店。これまでポップアップ中心だった同ブランドにとって、ここが世界初の実店舗となる。抹茶やほうじ茶など、厳選されたドリンクがテイクアウトで楽しめる点も見逃せない。

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鮮やかなグリーンが印象的な抹茶ドリンク。ラテやアイスなど多彩なバリエーションを展開する。

さらに注目すべきは、エデンワークスによる新作オードトワレ6種のリリースだ。植物由来の精油を使用して、それぞれ異なる感情や情景を香りとして再構築。たとえばNo.3は、墨のようなパチュリを軸に、ベルガモットやブラックペッパーが感覚を研ぎ澄まし、フランキンセンスが深い集中へと導く構成となっている。香りもまた、個々の感性に応じて選び取る“調合”のひとつだ。

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ミニサイズとボトルで展開されるフレグランス。

花を選び、香りをまとい、抹茶を味わう。それぞれが独立した体験でありながら、ひとつの空間の中で有機的に結びつくことで、新たな感覚のレイヤーが立ち上がる。視覚、嗅覚、味覚を横断するこの場所は、単なるショップを超えた“感覚のラボ”として、原宿の新たな拠点となりそうだ。

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EW.Pharmacy #106 / rocky’s matcha

住所 : 東京都渋谷区神宮前1-13-14 原宿クエスト1F
営業時間:11時〜20時(rocky's matcha 19時 L.O.)
https://edenworks.jp/pages/e-w-pharmacy