アニメからゲームやカード、音楽まで、30年を経てさまざまなかたちで親しまれているポケモン。世代を超え、どのような記憶やつながりを生んできたのか。「30代で大人デビュー、子どもの成長もポケモンが支えてくれた」と話す、お笑いコンビ・さまぁ〜ずの三村マサカズにポケモンへの思いを聞いた。
1996年に発売されたビデオゲーム、『ポケットモンスター 赤・緑』。当初からポケモンカードゲームやアニメなどで展開されたポケモンは、30年を経て、アプリ、イベントまで広がり、世界中で愛されている。もはやエンタメの枠を超え、時代の空気を映す“ひとつの文化”になったポケモン。さぁ、そんなポケモンの世界へ――。
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家族の絆を深めた、遅咲きのポケモン愛
「道順はお前の頭に残っている。無駄なことなんてないんだよ」。レポートを書き忘れたままゲームの電源を切ってしまった息子に、三村マサカズは優しく語りかけたという。「失敗の過程も大切な経験になる」というように、親子のやり取りのかたわらには、いつもポケモンがあった。
三村自身の冒険の始まりは30代の時。妻と『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』を同時購入し、お互いにアドバイスをしながらクリアした。やがてともに遊ぶ相手は、成長する息子へとバトンタッチされていく。
「同じシリーズを2本買って、進捗を報告し合ったり、通信交換をしたり。プレイするごとに、ポケモンは家族のコミュニケーションを深めてくれるツールになっていきました」
さらに子どもが大きくなると、単なる娯楽の枠を超え、学びのきっかけとしても大いに役立っていったという。
「小さい子どもにはタイプ別の相性は難しいけど、いい勉強になるんですよね。草は火で燃える。じゃあ草と地面は? タンポポは硬い地面を割って生えるから草が強いんだぞと、身近な自然に当てはめて教えたのを覚えています」
やがて対戦を通じて、忘れがたい子どもの成長も感じ取ることができた。
「幼い頃は闇雲に向かってくるだけで負けることはなかったけど、中学生になる頃にはまったく勝てなくなりました。悔しいけれど、息子も成長したんだなと実感しましたね」
親子の会話を生み、確かな成長の軌跡を刻む。家族と歩んだ遅咲きの冒険の日々は、三村家の記憶に深く刻み込まれている。

【三村マサカズのお気に入りポケモン】
●カビゴン
道端で寝て通せんぼする愛らしいカビゴン。「HPが高く、味方を回復させるまで頼もしく活躍してくれました」
ⒸPokémon.
ⒸNintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.

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