【いま読まれているガウディ記事ベスト3】ガウディ・イヤーに注目の最新トピックを一挙紹介!

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    アントニ・ガウディが没後100年を迎える2026年、サグラダ・ファミリア教会のメインタワーがついに完成した。よく読まれた最新の注目記事3本をお届けする。ガウディ・イヤーの盛り上がりを見せるバルセロナ、郊外、そして最も読まれたのは意外なガウディの“ある場所”だった。

    第3位 郊外に点在するガウディの“隠れた名作”、ガウディの飽くなき探求心を味わう

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    シャレ・デル・カトリャラス 1901~1908年。グエイが近隣で営むアスランド・セメント社の工事関係者の宿泊施設として計画された。 © Oficina de turisme de La Pobla de Lillet

    ガウディが残した、郊外に点在する作品群

    ガウディ作品があるのはバルセロナの都市部だけではない。郊外へと足を延ばせば、周囲の自然と響き合い、実験的な試みが息づく隠れた名作に出合うことができる。

    “ガウディ建築”と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、サグラダ・ファミリア教会をはじめとするバルセロナ中心部の傑作群だろう。その唯一無二の建築はいまなお世界中の人々を惹きつけ、アントニ・ガウディの名を不朽のものにしてきた。しかし彼の思考の軌跡をたどるなら、郊外に点在する作品群を見逃すことはできない。そこには、探求の過程がより率直なかたちで息づいているからだ。

    コロニア・グエル教会 1898~1914年

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    礼拝堂正面入り口の上部にあるモザイク壁画。父・子・聖霊が描かれ、三位一体を象徴している。

    グエイ(グエル伯爵)の繊維工場を核とする産業コロニー内に計画された労働者用の教会。資金難により地下聖堂のみの完成にとどまったが、約10年を費やした“逆さ吊り模型”による構造美が凝縮されている。焼き過ぎたレンガや廃材の石灰石を用いた多角形の外観が松林に溶け込むよう。外周にはバラ窓が連なり、色彩豊かな光が内部に注ぎ込む。聖堂内では玄武岩の巨大な傾斜柱と、そこから枝分かれするヴォールト天井が広がり、圧倒的な迫力で訪れる者を包み込む。 

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    第2位 “サグラダ・ファミリア教会だけじゃない”バルセロナ市内のガウディの名作

    38_DSC0211.jpgカサ・バトリョ 1904〜1906年。ガウディの右腕、ジュジョールによる外装の色が印象的。両隣と軒高を揃え、街並みの調和を図った。

    バルセロナ市内には、ガウディの建築作品が点在している。それぞれの建築を訪ね、そのメッセージを読み解きながら、サグラダ・ファミリア教会へと続く創造の軌跡をたどる。

    カサ・バトリョ 1904〜1906年

    アシャンブラ地区の目抜き通りに立つ本作は、実業家ジョゼップ・バトリョの旧宅兼賃貸アパートを全面的に増改築した建物だ。骸骨を彷彿とさせる造形から「骨の家」とも呼ばれる。組積造を部分的に鉄骨で補強し、造形の自由度を高めた空間には、躍動する“海”の世界が広がる。外装から壁、天井、建具まで波打つ曲線が連続し、建物全体に一体感を与えている。

    素材と光の扱いも見どころだ。破片タイルと色ガラスによる外装、ガラスの連続窓、上階に向かうほど青が深まる吹き抜けのタイルは、光とともに多彩な表情を見せる。これらの意匠は単なる装飾ではなく、緻密な通風・採光計画とも連動し、高密度化する都市住宅の課題に挑んだガウディの先見性を物語っている。朝日が建物に当たる早朝に見に行くべし。

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    外に開かれた主階のサロン。柱が構造を担っているため、曲線窓が連続する造形的な外観をつくることができる。

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    第1位 【ガウディ生誕の地】レウス周辺を訪ねて“原風景”を歩く

    バルセロナからクルマでバルセロナから南西へ約110㎞。タラゴナ県レウス市は、1852年にガウディが生を受けた地である。19世紀当時は繊維産業で発展を遂げ、カタルーニャ第二の都市として栄えていた。生家とされる母方の家、そして数キロ離れたリウドムスにある父方の家と別荘を行き来しながら、ガウディは16歳で上京するまでの多感な時期をここで過ごした。

    両親ともに代々続く銅板職人の家系で、ルーツは〝職人の血〟にある。幼い頃からリウマチを患い学校を休みがちだった少年は、父が工房で作業する姿を間近に見て育った。銅板から三次元の立体を生む職人技は、ものづくりへの情熱を育み、建築家の素養をかたちづくったに違いない。

    また療養生活のなかで、樹木や草花、波打ち際の貝殻など自然観察にも没頭した。「自然がつくり上げたものこそが美しい」と語ったように、有機的な造形に潜む構造や幾何学への気づきは、やがて創作の礎となり、数々の傑作へと結実していった。

    街には生家や洗礼を受けたサン・ペレ教会などゆかりの場所が残り、ガウディ・センターも開設されている。本人による建築作品は実現しなかったものの、モデルニスモ建築が残る街並みには、彼が見た風景の面影が息づく。異才を育んだ街を、原風景とともにたどってみよう。

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    アントニ・ガウディの生家。路地裏に立つガウディの生家。入り口にはそれを示すプレートが掲げられている。

    サン・ペレ教会

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    尖塔アーチやリブ・ヴォールトなど、典型的なゴシック建築の特徴が随所に見られる。

    街の中心地、メルカダル広場のすぐそばに立つ、1512年竣工のゴシック建築の教会。ステンドグラスが美しい。ガウディは生まれた翌日にここで洗礼を受け、敬虔な信者だった父に連れられて幼い頃から足しげく通った。重厚なゴシック建築での空間体験は、建築家としての素養やキリスト教的精神の形成にも少なからず影響を与えたに違いない。高くそびえる鐘塔からはレウスの街を一望でき、少年ガウディもここから地中海へと続く風景を眺めていたことだろう。

    アントニ・ガウディの父方の家

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    館内には銅細工職人だった父の工房が再現され、実際に父が手掛けた貴重な銅釜も展示されている。

    バルセロナからクルマで約2時間、南西に下った場所に、ガウディが少年時代を過ごした街、レウスとリウドムスがある。

    レウスから西へ数キロ離れた、リウドムスにある父方の家。ここをガウディの生家とする説も残っている。簡素な長屋の建物には、父の工房と住居、使用人部屋が配され、ガウディはここで幼少期を過ごしたとされる。現在は大規模な修復を経て博物館として一般公開されており、ガイドツアー形式で見学が可能だ。当時の暮らしの様子をいまに伝える館内には、ガウディにまつわる模型や映像展示が並ぶほか、彼の原風景ともいえる空間そのものを体感できる点が魅力となっている。

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    路地に面した小さな長屋は、当時としても質素なつくりだった。

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